日本では、四季折々に美しい自然の変化があり、それを愛でる文化があります。もうすぐ訪れる夏。夏の風物詩として人気が高いのがホタルです。ホタルの中でもとりわけ、ヒメボタルの光は、梅雨の合間、静けさと共に浮かび上がるような、幻想的な雰囲気を醸し出します。
数十年前までは、地方各地で鑑賞することができたホタルも、年々見られる場所が減ってきました。「子どもの頃はよく見たんだけど」と昔を懐かしむ年配の世代の方、また「せっかくだから子どもたちに貴重な体験をさせてあげたい」と願う子育て世代の方、夏の夕涼みを友達や恋人同士で楽しみたい方。自然の豊かさが残る丹波市に、ホタル観賞に来てみませんか。美味しい食事とお風呂でリフレッシュ、その後で夏の夜の空気の中ホタル舞う光景を堪能する、そんなおすすめのプランをご紹介いたします。
丹波の味覚、薬草風呂、ホタル観賞…忘れられない夏の思い出に
毎年恒例のホタル観賞プランを提案するのは、丹波市山南町にある薬草薬樹公園。公園がある和田地区では古くから薬草栽培の歴史があり、公園内でも様々な薬草が栽培されています。お散歩にぴったりのガーデンの他、薬草風呂などの機能を備えたリフレッシュ館では、2種類の薬草風呂とサウナ、物産スペース、薬膳料理も食べられるお食事処などもあります。
(お散歩にもぴったりの中庭。ハーブなどが育てられています)
(ツアーのある6月~7月はバラも見時。少し早く集合して、お散歩を楽しむのもおすすめです)
薬草薬樹公園では、毎年、お食事と薬草風呂、さらにガイド付きホタル観賞がセットになったプランが大好評。期間は6月中旬または下旬~7月上旬と限られていますが、毎年夏が近づくと、リピーターの方からのお問い合わせを多数受けつけるという人気ぶりです。
お食事は薬膳料理が食べられるレストラン「おときや」にて。「おときや」では、薬草薬樹公園ならではの、薬草にちなんだ薬膳メニューのほか、丹波の旬の素材を取り入れたお食事がいただけます。プランでは、その中でも特に人気が高い、小鉢がいっぱいの竹かご御膳(ホタル鑑賞とセットで税込2,800円)をご提供。旬の素材が沢山使われているため、メニューは月替り。丹波市ならではの自然の恵みを、まずはお食事で味わっていただきます。
(2024年6月の竹かご御膳)
お風呂には「丹波の湯」と「当帰の湯」の2種類があります。「丹波の湯」は、厳選した11種類の薬草や薬木をオリジナルで配合した薬湯で、リラックス効果があるだけでなく、薬効成分が肌に浸透し、身体の代謝機能を高めて健康増進が期待できます。効能には、あせもやニキビ、冷え性に加え、くじきや痔、神経痛やリウマチなど幅広い症状に対応しています。
(丹波の湯。薬草の香り漂う緑色のお湯が特徴です。)
「当帰の湯」は、欧米で人気の高い生薬「当帰(トウキ)」の葉をたっぷり使用したお風呂です。当帰は婦人科系疾患の治療薬として知られ、体に滋養を与え血液循環を活性化すると言われています。入浴すると芯から温まり、芳香精油が皮膚を覆うことで保温・保湿効果が高まり、美容にも最適。女性にうれしい効果が満載です。
(当帰の湯。当帰特有の黄色いお湯が薬効への期待を高めます。)
薬草風呂で心も体もポカポカになった後は、マッサージチェアや畳の休憩処でリラックスするのもおすすめ。お風呂の後の定番・瓶入り牛乳やコーヒー牛乳もありますよ。
(物産スペース)
さて、食事とお風呂を堪能したあとは、いよいよヒメボタル鑑賞のバスツアーに出発です。出向く先は、地元で長年ホタルの保護に関わり続けてきたホタルガイドさんがイチ押しする、お墨付きスポット。地元の人でも知らないような名所にご案内していただけます。一日のうち、ホタルが最も活動するのは20時台。ベストタイミングで30~40分程度、ホタルを優雅に鑑賞する特別な時間を過ごすことができます。
郷愁感じる風景を、自然豊かな丹波市で
ヒメボタルの最大の特徴は、点滅しながら飛び回る、その発光の仕方。あちらこちらでチカチカと光が点滅するその光景は圧巻です。ヒメボタルが生息するのは清流や湿地など、自然豊かな環境であることが第一条件。さらに、山間部など、光源が少ない場所ではその美しさが一層引き立ちます。またホタルの幼虫は水中で小さな無脊椎動物を捕食することで水質を浄化してくれます。ホタルが見られるということは、水が綺麗で生態系も整っている証拠。古典文学から歌われてきたホタルの美しさや幻想的な光景と相まって、自然の豊かさと儚さを感じる豊かな時間です。当日はホタルガイドさんから、ホタルの詳しい知識も教えてもらえるので、帰る頃にはお子さまがホタル博士になってる…なんてこともあるかも??
体験されたお客様からは、「昔見た懐かしい光景がよみがえり、涙が出てきた」「子どもが毎年このツアーをとても楽しみにしている」との声も聞かれ、数年ぶりに参加した家族のお子さんから担当スタッフさんが「僕のこと覚えてる?」と聞かれるなど、その成長ぶりを感じることもあるのだとか。夏の始まりを感じる夜、忘れられない思い出を作りに丹波市に来てみませんか? お申し込み開始は間近。詳しくは以下の概要をご覧ください。
概要
杜の妖精「ヒメボタル」をゆっくり楽しみましょう
日程
2024年6月29日(土)30日(日)
7月6日(土)7日(日)
(小雨決行)
参加費
大人 2,800円(税込)(季節の竹かご御膳、ホタル鑑賞)/人
小人 1,500円(税込)(お子様ランチ、ホタル観賞)/人
※ホタル観賞のみの場合
大人1,500円(税込)/人
小人1,000円(税込)/人
(ガイド料を含む)
集合場所
薬草薬樹公園 リフレッシュ館
兵庫県丹波市山南町和田338-1
集合時間
ホタル観出発(午後7時30分前後)
ホタル観賞までにお食事を済ませていただき
午後7時30までに集合してください。
募集人数
各回50名様(定員になり次第受付終了)
申込締切
実施日の3日前までにお申し込みください。
お申し込み・お問い合わせ
丹波市立薬草薬荷公園
リフレッシュ館
丹波の湯
TEL. 0795-76-2121/ FAX.0795-76-2128
〒669-3157 丹波市山南町和田 338-1
注意点
・写真撮影禁止(自然の中で観賞するため)
・ハイヒール、サンダルではご案内できません。
・雨天決行(荒天の場合は中止とさせていただきます)
・足首まであるズボンでお越しください。
- 投稿者
- ほたる
- 性別
- 女性
- 年代
- 1980年代
- コメント
- 県外から丹波市に移住、素敵な人達との出会いに心躍る日々。食べ歩き、文化体験、アウトドアなど、浅く広く興味があり、「とりあえずやってみる」がモットー。体験してみて感じた等身大の感想をレポートにしてお届け中。