丹波大納言小豆生産振興会  会長

中出 靖大さん(なかでやすひろ)

<プロフィール>

代々丹波市で農業を営み、丹波大納言小豆のほか、特別栽培米夢たんばや丹波山の芋などを生産。振興会では市内の農家と連携し、より品質の高い小豆栽培に取り組む。

 

多くの作物にブランド力がある丹波は、そもそも土地に大きな魅力があるという中出さん。

 

「高い山が続く本州のなかでも、丹波市には唯一、海抜95mで日本海と太平洋側を結ぶ『氷上回廊』が通っているんです。丹波市はその中心で、北と南の気候が融合する場所。そのため、肥沃な土地や丹波霧といった自然現象など、昔から穀物類に適した環境でした。」

 

「また、交通の要所として人の往来も多く、約3万年前の七日市遺跡も発掘されていることから、古来より人々が土地の魅力を感じていたことが分かります。」

 

その中でも、中出さんが作る、丹波大納言小豆は特別だという。

 

「粒の大きさや味の評価もありますが、何より江戸時代の文献にも残る、約400年続くブランド品だということに価値があります。これは丹波に住む人たちが、絶やすことなく作り続けてきた、他では真似できない魅力。私たちも小豆作りを継承しながら、新しい人たちに繋げていくことが大切だと感じています。」

 

 

 

上に積み重ねられるほど、美しい俵型をしているのが、最上級の丹波大納言小豆の証。旨味や甘味成分など、科学的にも品質の良さが証明されている。

 

 

加工品の小豆茶はノンカフェインの飲み物としても注目されている。

 

 

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