舞鶴若狭自動車道の春日ICより車を走らせ約5分、突然かわいい建物が目に入ります。

 


実はこのお店、一見カフェのようですが、めがね屋さんなんです。「めがね工房+ラクーラ」は、2020年10月に丹波市柏原町より移転オープンしました。めがねと手磨きアクセサリーを販売しています。


 

オーナーの高橋さんと植田さんは、長くめがね店で勤務されていました。
その後、独立するに際し、お2人ともめがねのまちとして有名な福井県鯖江市のめがねの職人さんの元で修行を経てお店をオープンしたそうです。

▼高橋さん


▼植田さん

 

あの有名めがねブランドが丹波に集結


店内には、よく見ると細部までこだわりぬかれためがねがたくさん並んでいます。主にセレクト商品で、多くは近隣地区で販売していない商品。例えば、こちらの「AKITTO」は女性に人気で、ファンも多いそうです。


筆者は裸眼でめがねをかけていないのですが、つるの部分やバチ先の部分まで、細かい造形が施されていて、心躍る商品ばかりでした。




こちらは「MASUNAGA since1905」。めがね界の有名ブランドだそうで、「丹波でMASUNAGAの商品が買えるなんて!」と喜ばれるお客様もいらっしゃるそうです。


他にも、このお店でしか購入できない、ブランドのめがねが多数販売されています。「めがねは見えればいいだけではなく、女性であればキラキラして魅力的で素敵になるめがねを丹波から発信したい思いでお店を作った。」と語る高橋さん。それだけに、めがね愛に溢れていて、ひとつひとつ丁寧に商品を説明しお客様のニーズに合ったふさわしいめがねを見つけてくれます。1度売れると再入荷がないセレクト商品は一期一会でもあります。

 

1から10まで全て手作業で作り上げるオーダーメイドめがね


関西で1から10までオーダーメイドでめがねを作れるお店は数少ないそうです。
オーダーメイドのエリアに並ぶめがねはどれも個性豊かなものでした。


 

いきなりめがねを作るといっても、余程欲しい形やデザインが出来上がっている人じゃない限りは、1から考えるのは難しいと思います。そういうお客様の為にも、まずは顔写真をとり、そこからイメージに合わせて形を決めていくそうです。

 

デザインが決まれば、次は生地を選びます。500種類以上のプラスチック生地から選べるそうです。選ぶだけでも時間が必要そうですよね。日本製はトーンが落ち着いたものが多く、発色が綺麗なものの多くはイタリア製なんだそうです。


 

オーダーメイドだからこそ叶う、細部のこだわりもバリエーション豊か。オンリーワンのめがねを作れる場所が丹波にあるのは、嬉しいですね。





今回は、特別に制作現場も見学させていただきました。めがね作りに必要な機械がびっしりと並んでいます。

 

平らな生地からめがねの形に切り取られた後は、顔の形に添うように少しカーブを付けるそうです。


そして、ヤスリによる削りの作業や手磨きでとっておきのめがねが作り上げられていきます。


比較してみると、磨くことにより、綺麗な艶が出ていることがわかります。これぞ、職人技ですね。

 

このように、ひとつひとつ手作業で制作される為、1本あたり完成までに約1か月程度かかるそうです。また、最近ではオーダーメイドが人気で、完成までに4,5か月待ちなのだとか。プレゼントで考えている人は、余裕をもって、事前に完成スケジュールを確認されるほうがいいかもしれません。

世界でひとつだけのめがねは素敵です。お店のホームページでは、過去に制作されたオーダーメイドのめがね達を見ることが出来るので、是非チェックしてみてください。

 

アクセサリーも手磨きで

店内には、手作り・手磨きアクセサリーコーナーもあります。



 

アクセサリーを作られているのは植田さん。
ルーペやめがねピアス、ブローチといった、手作り・手磨きで仕上げられたここでしか購入できない商品が並びます。

 

めがね屋さんらしく、めがねモチーフがデザインされているのがかわいいですよね。めがね好きの方なら、コレクションしたいアイテムが多数あります。



 

アクセサリーもひとつひとつ手磨きなので生地によっては磨き方により色の出方が違い、それも魅力的であると植田さんは語ります。アクセサリーもオンリーワン。成人式の着物に合わせたアクセサリーをオーダーされる方もいらっしゃったそうです。

また、コロナ禍が落ち着けば、ゆくゆくはワークショップも考えられているそうです。


緊張しなくていいめがね屋さん


最後に、めがね工房に「+ラクーラ」と名付けたお話を伺いました。ラクーラとは、心遣い・気遣い・癒し・丁寧という意味があるそうです。工房と聞くと固いイメージがあるため、そこに相反するラクーラという言葉をつけることにより、お店に来てほっこりしてもらいたいという想いが込められています。



▼ラッキーならネコ社長に会えるかも



筆者にとって、一般的なめがね屋さんのイメージは気合を入れてお店に入るような存在だったので、今回こちらのお店を訪れて、近所にあればいいなぁと思いました。それは、植田さんがこだわり作られた明るい雰囲気のお店とオンリーワンの商品達の存在だけではなく、丁寧に応対してくれる高橋さんと植田さんのお人柄あっての事だと感じました。きっと、お店から帰る頃に、また来たいと思う人が少なくないはずです。





リラックスした雰囲気で、ひとりひとりの想いや好みをカタチにしてくれる「めがね工房+ラクーラ」。オーダーメイドのめがねを考えていたら、1日過ごせそうなお店でした。早速、めがね好きの友人に教えてあげようと思います。



「めがね工房+ラクーラ」

名称 :「めがね工房+ラクーラ」
所在地 :兵庫県丹波市春⽇町⼩多利382
営業時間:10:00~19:00 ※水曜日・第2第4木曜日

ウェブサイト :https://lacura-tamba.com
Instagram:https://www.instagram.com/megane.lacura
ブログ:https://ameblo.jp/meganekobo-lacura

 

私がレポート

稿
MATY
1980年代
自ら取材やレポートを行い、一次情報の記事を大事にしているフリーランスのライター。高校時代から趣味でホームページを開設。発信で世界と繋がる魅力にハマり、以降も趣味が出来るごとにブログを綴る。動物看護士、大手通販会社勤務、全国の百貨店を飛び回る催事販売員を経て2019年独立。趣味は社会人サッカーリーグの魅力を発信すること。ドリカムを崇拝しているアラフォー。
一覧へ戻る

他の記事をチェック!