丹波市青垣町佐治に、立派な長屋門を構えたカフェがあります。

門をくぐると、目の前には2階建ての純日本家屋があり、右手には広々とした庭とドッグランが整備された、まさに親戚の家に遊びに来た感覚でコーヒーを楽しめるカフェ「ajun coffee & yums」(アジュン コーヒー アンド ヤムズ)をご紹介します。

 

 

 

お話を伺ったのは、お店のオーナーである門野亜純(かどの あずみ)さん。

まず、お店の名前の由来ですが、オーナーの亜純さんの中学生の頃のニックネーム(名前を訓読みした)ajun(アジュン)とcoffee(コーヒー)とyums(おいしいもの)を組み合わせたもので、アジュンさんがコーヒーとおいしいものを提供するカフェです。

オーナーの亜純さんは、カフェをオープンする前にスターバックスで20年ほど働かれており、その際、スターバックスの社内資格であるコーヒーマスター(ブラックエプロン)に6回も合格された、まさにコーヒーのスペシャリストです。しかも、ブラックエプロンだけが参加できるスターバックスの社内競技会「コーヒーアンバサダーカップ」の予選となるエリアカップの神戸代表にもなったことがあるそうです。これはもう、コーヒーがおいしいに決まっています。

ajun coffee & yumsのコーヒーは深煎りで提供されているそうで、「深煎り」は、コーヒー豆を長時間かけて焙煎することで苦味が増し、よりコーヒーらしい味になるそうです。

コーヒー豆も、季節によって仕入れる生産地を変えているそうで、時期によって異なる味のコーヒーが楽しめます。

また、お店では、マフィンやクロックムッシュ、丹波の名産物「丹(まごころ)のあんバターサンド」などの軽食も楽しむことができます。「丹波の食材がおいしいので、できるだけ丹波のものを使いたい」との思いから、お店で提供する軽食も、なるべく丹波産の食材を使われているそうです。

 

 

 

 

今回は、「本日のコーヒー」(400円)と「カフェオレ」(420円)と「マフィン(オレオ)」(320円)をいただきました。

コーヒーはブラックでいただきました。正直なところ、コーヒーの繊細な違いが分かるほどの舌は持ち合わせていませんが、そんな私でもわかるくらいハッキリと豆の香りと味を感じることができました。コーヒーの苦さの中にほんのり香ばしい甘みが広がり、まさに味わい深い一杯でした。

カフェオレはミルクがコーヒーの苦味を和らげ、コーヒー本来の香りや豆の香ばしさはそのままに、よりマイルドで飲みやすい味わいでした。

コーヒーがおいしいのはもちろんですが、“おいしいもの”も用意されており、yums cofee & yums(おいしいコーヒーとおいしいもの)が揃っています。

マフィンは、外はサクっと、中はモチっとしており、やさしい甘さがコーヒーの苦みにとてもよく合います。また、オレオのザクザクとした食感が楽しいアクセントとなっており、どんどん食べ進めてしまいます。軽い食感なので2個くらいは食べられそうです。このマフィンが人気なのも納得です。マフィンは、米粉や米油、豆乳を使って作られており、人気のあるものを中心に日替わりで毎日2~3種類が用意されています。

また、クロックムッシュも人気で、使用する「ハム」や「ホワイトソース」は自家製です。

期間限定の新メニューなどはあまり作られていないそうですが、いつものあの味を求めて何度も通いたくなるような、オーナーのこだわりがつまったメニューがいっぱいのお店です。

秋頃には自家製の栗の渋皮煮など、地元の旬の食材を使ったメニューなども提供されるそうなので、季節を感じる味も楽しめます。

 

 

 

 

このカフェの魅力は、メニューだけではありません。建物は、オーナーの亜純さんの祖父母のご自宅で、一級建築士だったおじいさんが建てられました。空き家になっていた建物の内装を、同じく一級建築士のお父さんがリノベーションし、2023年5月にカフェとしてオープン。

店内は、テーブル席、カウンター席、座敷(畳に座布団)、店外にはテラス席(ウッドデッキやパラソル付)もあり、友達や家族と会話したり、1人で来てオーナーの亜純さんとおしゃべりしたり、座敷でゆっくりしたり、外の風を感じながら静かにコーヒーを味わうなど、自分のスタイルでコーヒーや軽食を楽しむことができます。

また、店内にはミニギャラリーが設置されており、地域の方の手作り作品の展示・販売も行っていますので、興味のある方は是非のぞいてみてください。

 

 

 

 

 

また、外に出てみると広い庭には、ドッグラン、バスケットゴール、ブランコなどがあり、小さなお子様やワンちゃんも楽しめる場所になっています。

ドッグランも小型犬、大型犬がそれぞれ遊べるように2箇所整備されており、1年以内に予防接種を受けていれば自由に利用できるそうです。また、ワンちゃんはお店のテラス(ウッドデッキ)までは入ってもらって大丈夫ですが、店内へは入れませんのでご注意ください。

 

 

 

店内、店外に色々な施設や空間がつくられており、「どのようなお客さんにカフェを楽しんでほしいですか」と聞いたところ、「赤ちゃんからお年寄りまで、誰でも和気あいあいと過ごせる空間」にしたいとのこと。

丹波市青垣町では高齢化が進み、ご近所にも80代や90代のお年寄りが多くいらっしゃるそうで、「そういった高齢の方も赤ちゃんを連れたお母さんも、みんなが同じ空間でコーヒーを楽しみながら交流できる、そんな温かいお店にしたい。」と笑顔でお答えいただきました。

そのお話を伺って、改めて店内を見渡すと、畳やテーブル、カウンター席、確かにどんな人でもリラックスして過ごせそうです。

ご家族やワンちゃん連れでの来店も大歓迎とのことで、丹波の魅力を存分に感じることのできるカフェになっています。

平日はご近所の方や福知山市から、休日には京阪神地域や姫路市などから来店されるそうで、地元のオカリナクラブの練習場になる日もあるそうです。

初めて訪れたのに親戚の家に遊びに来たような、どこか懐かしい感覚に浸りながら、丹波の自然を感じつつ、おいしいコーヒーとマフィンを楽しむ。そんな時間を過ごしたい方は、是非、ajun coffee & yumsを訪れてみてください。きっと、何度も通いたくなっちゃいますよ。

 

【店舗情報】

住所:兵庫県丹波市青垣町佐治276-4

電話番号:080-1435-3747

営業時間:月・火・金:10:30~16:00

土:10:30~15:00

定休日:水・木・日・祝日

※月によって営業日が変わることもありますので、詳しい営業日はインスタグラム(@ajun_coffee_and_yums)をご覧ください。

駐車場:店舗前に無料駐車場あり

Instagram:@ajun_coffee_and_yums

 

私がレポート

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1990年代
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