皆さんは“あまご”というお魚をご存じでしょうか?
あまごは、日本の川に生息するサケ科の魚で、主に淡水域に生息しています。
刺身、焼き魚、唐揚げ、甘露煮など、食べ方は様々、身が淡泊なのでどんなお料理にしても美味しいのが特徴です。
主に本州の静岡県より西側の清流に棲んでいますが、天然のあまごは今ではなかなかお目にかかれないそうです。
今回は、そんな“幻の魚”あまごの養殖を行いながら、あまご料理を提供している「あまご村」をご紹介します。

「あまご村」は青垣町の里山のほとりにあります。
取材の日は穏やかに晴れていて、山あいの日差しが柔らかく、とてもいい気持ちでした。
そして、やはり空気がおいしくて水がきれい!



また、あまご村の周辺には、鮮やかな黄色に染まった大イチョウのある「常瀧寺」や、紅葉が美しい「高源寺」、イチゴやぶどう等、季節のフルーツを一年中味わうことができるフルーツファーム「ことぶき農園」があり、ここでは四季折々の季節を感じることができます。
お店は、昔ながらの古民家で、畳敷きの広々としたお座敷となっています。(一部掘り炬燵の席あり)
また、床の間や縁側などもあり、静かな和の空間に落ち着きを感じます。

そんな和の空間で味わえる、あまご村おすすめの「あまご満足膳コース(5,060円[税込])」をご紹介します。
机の上にこれでもかと並んだ料理。
お刺身、塩焼き、唐揚げ、甘露煮、南蛮漬け、釜めし、小鉢、お味噌汁と、豊富な品数に驚きます。(写真は2人分のコースです)

【甘露煮】

【南蛮漬け】

【季節の小鉢】

【から揚げ】

【塩焼き】

【お刺身】

【釜めし】


一尾まるごと調理されたあまご料理の数々。
カリカリに揚がった「から揚げ」に、こんがり焼けたインパクト抜群の「塩焼き」など。
頭から丸かぶりすることで、野性味あふれる旨味と、肉厚ながらもふわふわの食感が楽しめます。
淡泊な魚であるあまごだからこそ、いろんな調理法で味わうことができます。
どんな料理も、あまごの自然な甘さが口いっぱいに広がり、あまごの風味を感じることができます。
「あまご満足膳コース」の名に偽りのない大ボリュームで、あまごのすべてを味わえるコース料理ですが、各メニューは、年間を通して単品でもご注文いただけます。(刺身のみ予約が必要です)
もっと食べたいと思う料理があった時に、追加で注文可能なのが嬉しいですね。
また、12月からは、「ぼたん鍋(6,160円[税込])」も始まります。
こちらは、「ぼたん鍋」「あまごの塩焼き」「季節の小鉢」が付いた、丹波の自然を味わえるコースとなっています。

ぼたん鍋は、丹波で獲れた猪肉と、寒さで甘みを増した冬の野菜を、4種類の味噌を合わせた自家製味噌で煮込んだ、山椒風味の鍋となっています。
鍋のシメにはうどんを入れるのが、あまご村流。
猪肉と野菜と味噌の旨味が一体となった出汁をしっかりと味わってみてください。
なお、ぼたん鍋は、前日までの予約が必要ですのでご注意ください。
また、冬の間は、比較的予約が取りやすくなっているので、静かな所でゆっくり食事を楽しみたい方は、この時期がおすすめです。
あまご村のアクティビティでは、ニジマス釣りを、年中通してお楽しみいただけます。(利用料は、入場料500円[税込]、竿のレンタル1本につき、700円[税込]、ニジマス100g当たり350円[税込])
釣ったニジマスは、生で持ち帰るか、あまご村で調理してもらうことも可能です。(調理は、塩焼きまたはから揚げ、料理代1尾165円[税込])
なお、ニジマス釣りは、気候により休止となる場合があります。
最新の情報・状況は、あまご村のinstagram(@amagomura)をご確認ください。



お店の入口から入ってすぐのお土産コーナーには、丹波産のカボチャやサツマイモといった野菜等、地域の方が作られた食材も販売されているので、ぜひお買い求めください。
また、ドカンと一尾入ったインパクトある甘露煮(500円[税込])も、お土産としてお求めいただけます。
「あまご村」の女将、朝倉(あさくら)さんにお話を伺いました。
丹波はかつて、天然のあまごが釣れた地域だったそうです。
現在は、天然のあまごはほぼ見られなくなり、あまご養殖が主流となりました。
青垣では、町営のあまご養殖施設もあり、あまごの養殖が盛んだったそうですが、現在は、あまご村のみとなっています。
あまごの養殖から始まった「あまご村」は、あまご料理を楽しめるお店となり、さらに、釣りやつかみ取り体験等のレジャーも楽しめる施設になりました。

夏季限定でお楽しみいただけるあまごのつかみ取りでは、つかんだあまごをその場で調理してもらうことが可能!
アウトドア気分で、気持ちいい風を感じながら食事を楽しめます。


あまごは、あっさりとしていてクセがなく、とても食べやすい魚だと感じました。
淡泊な味わいなので、色々な味付けで楽しむことができ、何匹でも食べることができます。
また、あまごは、骨が柔らかいのが特徴で、魚の骨が苦手な方でも、あまり気にせず食べていただけるのではないかと思います。
今や希少な“幻の魚”、味わってみる価値があると思います。
清き水のふる里「あまご村」で、幻の魚あまごを堪能してください。
【あまご村】
住所:丹波市青垣町大名草(おなざ)898
電話:0795-87-5556
営業時間:平日 11:30~15:00[LO 14:00]
土日祝 11:30~16:00[LO 15:00]
定休日:水・木曜日(祝日は営業)・年末年始
ホームページ:あまご村
インスタグラム:@amagomura
- 投稿者
- まる
- 年代
- 1980年代
- コメント
- 自然や食べることが好きで、私が気になった"丹波市"を発信中です。

