丹波乳業株式会社

丹波大納言小豆や丹波栗など、丹波には美味しいものがたくさんありますが、実は牛乳の質にも定評があることをご存知ですか?丹波市氷上町にある丹波乳業株式会社は、丹波市内を中心に地元の生乳を集めて、搾った1~2日後にはパックに詰め、2~3日後には流通に乗るという迅速さで、新鮮な牛乳をお届けしています。

 

現在登録している酪農家さんは、丹波市11軒・朝来市・養父市4軒の合計15軒。気候と環境の影響を受けて育った牛の乳は地域ごとに味わいが変わります。丹波乳業株式会社の看板商品「ひかみ牛乳」は、乳脂肪分も3.5%以上でコクがあり、乳糖やタンパク質などの全体的なバランスが良いのが特徴です。

 

近隣の学校給食に牛乳を提供していることもあり、地元の子どもたちはみんな「ひかみ牛乳」で育ってきたと言っても過言ではありません。進学や就職を機に丹波を離れた人たちからも、「やっぱり『ひかみ牛乳』が一番美味しい。帰省したら必ず飲む」という声が多く寄せられています。

 

乳質の良さの鍵は牧場にあり! 生乳が育まれる現場へ

 

おいしい牛乳の秘密に迫るべく、生乳が育まれる現場、丹波市青垣町の「拓ちゃん牧場」を尋ねました。丹波乳業株式会社代表取締役 吉田拓洋さん自ら手掛ける牧場です。

(丹波乳業株式会社代表取締役 吉田拓洋さん)

 

「丹波乳業株式会社」の提供する牛乳には、超高温殺菌(120~130度で2~3秒殺菌する方法)と低温殺菌(丹波乳業株式会社の場合は65度で30分間加熱殺菌する方法)のものがあります。低温殺菌の牛乳は生乳そのままの味わいが残り、牛乳の独特の臭いが苦手な人にも抵抗なく味わえます。

 

どんな生乳でも低温殺菌で十分な殺菌ができるというわけではありません。もともとの生乳に含まれている菌数が少ないものだけが低温殺菌の方法で流通させることができるのです。「拓ちゃん牧場」のような光や風がたっぷり入る広い牛舎で、ストレスの少ない状態で育った乳牛たちは、乳質が良くなり、生乳に含まれる細菌の数も少なくなります。

丹波乳業株式会社代表取締役 吉田拓洋さん 

吉田さんのきめ細やかな配慮で、健康に育った乳牛たち。その乳を清潔なまま出荷できるよう、搾乳の機械も厳しいチェックを受けたものを使用しています。搾られた生乳は、早朝のうちに丹波乳業株式会社の工場へと送られます。

 

工場見学もできる! 丹波乳業株式会社

丹波乳業株式会社

(丹波乳業株式会社)

丹波乳業株式会社 品質保証部 部長 堀桂二さんにご案内いただきました

(丹波乳業株式会社 品質保証部 部長 堀桂二さんにご案内いただきました)

 

丹波乳業株式会社の工場は、安心・安全の牛乳製造ラインに透明性があり、定期的に地域の学校から工場見学を受け入れるほか、希望者の工場見学・案内も受け入れています(要予約・詳しくはお問い合わせください)。

工場見学の様子。ご案内を受けながら、パックラインを上から一望することができます

(工場見学の様子。ご案内を受けながら、パックラインを上から一望することができます)

 

 

(工場の様子)

 

機械化もされている製造ラインですが、担当の方が目視による入念なチェックを行っています。パッキングだけでなく、製造のすべての過程で品質や温度など、厳密な品質管理が行われています。

 丹波乳業株式会社 低温殺菌牛乳 

上写真の製造ライン上にあるのがノンホモの「氷上低温殺菌牛乳」。一般的に流通している牛乳は、乳脂肪中の脂肪球を細かく砕き、 安定した状態にした「ホモジナイズ(均質化)」されているものが多く、ホモジナイズされていない「ノンホモ」の牛乳は、より搾りたての生乳に近い状態です。

(学校給食にも提供されている丹波市民のポピュラーな牛乳『ひかみ牛乳』(左)、低温殺菌とノンホモでより生乳に近い味わいを実現した『氷上低温殺菌牛乳』(中央))

 

手土産・プレゼントにも喜ばれる! 丹波乳業株式会社のヨーグルト

丹波乳業 ヨーグルト

丹波乳業株式会社のヨーグルトは、「ひかみヨーグルト」や「こだわりヨーグルト」などさまざまなラインナップがあります。懐かしいしっかり食感の「ひかみヨーグルト」は安定剤を使用せず昔ながらの製法で作られている、癖がなくてシンプルなまろやか風味のヨーグルト。「こだわりヨーグルト」はとろっとクリーミーな食感が人気で、プレーンのほか、丹波産黒豆、丹波大納言小豆、ゆずのマーマレードなどが入ったシリーズも。

 

そしてSATURDAYTAMBA取材陣のイチオシは、地元民からも大人気のこちら!

生きて腸まで届く乳酸菌たちにオリゴ糖をプラスした飲むヨーグルト、その名も「のんじゃえ丹波」。発売から20年以上愛され続けるロングヒット商品です。爽やかな甘さと、柔らかい酸味のバランスが抜群で、ごくごく飲めるのにコクがあって満足感もしっかり。ボトルもミルクタンクの形で見た目にもかわいく、丹波土産にもぴったりです。

 

「猪や鹿など、ジビエでもその品質が評価されている丹波ですから、牛などの家畜にとってもいい環境なのではないかと考えています。その環境が、当社が提供する牛乳・ヨーグルトの品質につながっていて、『ここのが一番美味しい』と言っていただけることに喜びを感じています」と堀さん。

 

より安心で高品質な商品を届けようという思いが牧場でも工場でも感じられます。品質にこだわって育てられている丹波の恵みをぜひ、味わってみてください。

 

丹波乳業株式会社

兵庫県丹波市氷上町石生桧ノ前162

TEL 0795-82-6324

FAX 0795-82-8014

https://www.tambamilk.jp/

 

※牧場の見学は基本的に受け付けていません。

※価格等は取材時の情報です。

※市内のスーパーやオンラインショップから購入できます。

 

 

私がレポート

稿
チカコ
女性
30代
関西某所で生まれ育ち、ひょんなことから数年前に丹波に移り住むことに。ライターとしてインタビュー記事や、丹波のランチレポ、ニューオープン情報などを書き綴る仕事をしつつ、夜な夜なしっぽりカウンター飲みを楽しむアラフォー女子です。
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