農作物が有名な丹波市ですが、実は市内にとても上質な牛肉が食べられるスポットもあります。今回は、肉の質に定評があり、地元住民からも愛されている3店をご紹介します。洋食・ステーキなら「ステーキハウス松葉」、定食ランチメニューなら「安食の郷」、ガッツリ焼肉なら「焼肉・鍋ホルモンいわもと」です。ぜひあなたの「行ってみたい」を見つけてみてください。
上質の和牛を肩肘張らずに頬張るステーキハウス松葉
北近畿豊岡自動車道「氷上インター」より車で3分のところにある「ステーキハウス松葉」。この場所で40年以上愛され続け、地元の人も記念日やお祝い、景気づけにと折に触れて訪れるなど、リピーターも多いお店です。上質なお肉とアットホームなおもてなしにも定評があり、近年ではゆっくりした時間を過ごしたいという京阪神からのお客様も増えました。
(2017年改装・座敷席をなくしてレトロモダンな空間に)
長く経営する中で築かれたシェフの目利きをもって、長年お付き合いがあり信頼関係のある業者から上質な和牛を仕入れ、卓越の技で調理。ソースやドレッシング、デザートも手づくりでまさに「ここでしか味わえない味」が楽しめます。
(和牛ハンバーグ/サラダ・小鉢・お味噌汁・ごはんつき/1,540円(税込))
洋食メニューはカツレツやエビフライも人気ですが、和牛の味をたっぷり楽しめるハンバーグをチョイス。松葉に伝わる自家製デミグラスソースは、コクがあるのに甘ったるくなく、主役のお肉を引き立てます。ジューシーで柔らかいハンバーグの歯ざわりで、口いっぱいに幸せが広がります。セットのサラダは醤油ベースのドレッシングが野菜の味をワンランクアップさせてくれます。このドレッシングはお客様からの声を受けて商品化もされ、ギフトとしても利用されています。
和牛の味を一番シンプルに楽しむならステーキがおすすめ。ステーキは、自家製デミグラスソースの他、三杯酢、塩と、調味料を変えながらいただくことができます。
(ステーキとセットのサラダ)
(左から自家製デミグラスソース、三杯酢、塩)
(特選国産牛ステーキ ロース150g /サラダ付き 3,900円(税込))
ステーキ皿にのせられた、大きなお肉の迫力。お肉の上にのっているのは自家製メートルドテルバターです。このバターを絡ませて食べたり、バターはつけずに三杯酢をつけたり、とろける食感の甘味あるお肉を、端から端まで様々な食べ方ができます。グリルされた野菜も味わい深く、たっぷりのお肉ですが女性でも一皿ぺろりと食べられます。
(オリジナルブレンドコーヒー 550円(税込))
(右・松場俊介さん 左 松場かおりさん)
厨房に立つのは松場俊介さん。このお店は、俊介さんのお祖母様とお父様で創業されました。ここで働く両親の背中を見て育った俊介さんは、高校卒業後神戸の専門学校で資格を取得後、神戸の老舗洋食屋で修行を積み帰郷。今はお父様と一緒にステーキハウス松葉の厨房を守っています。
修行先の経験を生かしたデザート、ECサイトでの販売など新しい風を持ち込む俊介さん、「親と相談しながら、親が築いてきた味とおもてなしを受け継ぎ、自分の思い描いたことも叶えられるのが楽しみです」と話します。上質な食材を、家族経営ならではのくつろぎ感で肩肘張らずにいただける空間。ここならではの味と空気を楽しみにお越しください。
ステーキハウス松葉
所在地 兵庫県丹波市氷上町市辺589-3
電話番号 0795-82-3755
ホームページ https://steakhouse-matsuba.com/
Instagram https://www.instagram.com/steakhouse_matsuba/
facebook https://ja-jp.facebook.com/matsubasteak
営業時間 11:30〜15:00(14:00 L.O.)、17:00〜21:00(20:00 L.O.)
定休日 月曜・不定期で火曜(月2回)
数々の賞を受賞した産地直売の肉を食べて買える!「安食の郷」
丹波観光の玄関口・道の駅丹波おばあちゃんの里から車で約10分、髙見牧場直売所「安食の郷」。真横にある髙見牧場のお肉は、第6回全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を獲得したほか数々の受賞歴がある、味と品質に定評のある牧場です。安食の郷は、髙見牧場のお肉が一番新鮮に買える直売所としてオープンし、お客様の要望を受け、定食が食べられる食堂も併設されました。
ご注文はセルフサービス。注文したいものに個数を書いて、お店の方に渡します。
メニューは、リーズナブルなカレーライスやコロッケから、ガッツリ食べたい人向けのステーキ重までさまざま。その中で特に人気が高いのが、神戸髙見牛のサイコロステーキが贅沢に味わえる定食です。
(サイコロステーキ定食 サラダ・ご飯・味噌汁付き 1,430円(税込))
程よく焼かれたステーキは、あっさりとした味付けで、わさびが添えられています。肉自体の質が高く、味わい深いので、シンプルな醤油がお肉のジューシーさを引き立ててくれます。たっぷりとした野菜やスパイシーなソーセージがアクセントになり、女性でも一皿しっかり食べられます。
神戸髙見牛は、前述した他にも全国和牛能力共進会優勝、兵庫県和牛共進会最優秀賞、神戸肉枝肉共励会最優秀賞などたくさんの賞を受賞していますが、「脂肪の質賞」という賞も受賞しています。牛肉の美味しさの要因の一つとされる、脂肪中のMUFA値(一価不飽和脂肪酸値)が最も高い枝肉に与えられる賞で、このMUFA値が多い脂肪は低い温度で溶けるため、口当たりが良く人の体にも良いと言われています。食べる人の体のことまで考えられた肉なので、しつこくなく食べやすく、高齢のご両親を連れて旅行の合間に来られる方もいます。
(牧場定食 味噌汁・小鉢・ご飯つき税込1,815円)
甘辛く味付けられたお肉で、ご飯がどんどん進みます。特にバーベキュー肉を買って帰りたい人は、店員さんが自信を持っておすすめする美味しい焼肉の味付けも教えてもらえるので、味が気に入ったらぜひ店員さんにお尋ねください。
安食の郷のいいところの一つは、定食で食べて気に入ったお肉をそのまま直売所で買って帰れること。おすすめの食べ方や調味料も紹介してもらえるので美味しいお肉をお家でも楽しめます。瞬間冷凍での発送も受け付けているので遠方の親戚や友人に送るなどの使い方をする人も多いのだとか。
(おすすめの鍋だしは、様々なレシピに応用可能)
また、近くのキャンプ場に行くときのバーベキューの材料を求めて来られる方も多いので、キャンプが好きな方にも要チェックのお店です。質も味も認められている品質の高いお肉を、新鮮に食べられる安食の郷で、美味しいひとときをお過ごしください。
安食の郷(神戸髙見牛牧場直売所)
所在地 兵庫県丹波市市島町勅使1037-4(神戸髙見牛牧場内)
電話番号 0795-85-4129
ホームページ https://takamibeef.com/
Instagram https://www.instagram.com/anshokunosato/
営業時間 精肉販売 平日9:00~17:00 土日9:00~18:00
食事 11:00~15:00 ラストオーダー平日14:00 土日14:30
定休日 水曜日
近隣キャンプ場の記事: https://saturdaytamba.com/archive/95
https://saturdaytamba.com/archive/162
モダンシックな空間で楽しむ家族の温かみたっぷりの焼肉「焼肉・鍋ホルモンいわもと」
焼肉店で40年以上働いてきた、岩本三郎さん・道子さん夫妻が氷上町成松に2019年オープンした「焼肉・鍋ホルモンいわもと」。扉を開けると広々としたモダンシックな空間が広がります。まちなかの少し入り組んだところにありますが、口コミで人気が広がり、特に週末は予約で満杯になる人気店です。
(掘りごたつの座敷はお客様の人数によって広さを調整可能)
(席数は全部で35席。休日・休前日は満杯になりやすいので予約を)
「いわもと」の自慢はなんといってもお肉の質。独自に国内牧場と築き上げた信頼関係で、特別に卸してもらっているという上質な肉を、リーズナブルに提供しています。横隔膜の肉であるハラミなどは現在入手困難になってきていますが、いわもとでは通常のハラミの他、他店であれば特上レベルのハラミを上ハラミとして提供。また、数量限定で特上ハラミも選べます。特にお客様に人気なのがタン、ハラミ、カルビ。さらに脂肪分の少ないランプも女性人気が高いということで、おすすめの4種を注文しました。
金網の下から換気してくれるので、煙の匂いがせず、焼肉後のお出かけも気にならないのが女性にとってもうれしいポイント。
(上塩タン 一人前1,100円(税抜))
上塩タンは、添えられた薬味と一緒に。肉の甘味とさっぱりとした薬味の香りが口の中に広がり、幸せいっぱいのひとときです。
(上カルビ 一人前 1,200円(税抜))
上カルビはボリュームたっぷりですが、お肉の質がいいからなのか脂がしつこくなく、柔らかく噛み切りやすい食感と相まって、お子様からお年寄りまで好まれる味です。
(ハラミ 一人前580円(税抜))
ハラミは三郎さんがボリュームたっぷりに切ってくださいました。しっかり焼いて食べても中身がふわふわ、あっさりと食べやすいのに満足感があります。
(ランプ 一人前 1,000円(税抜))
ランプは脂肪分が少なく、あっさりしているのに歯ざわりがとても柔らか。お肉の旨味がギュッと詰まっているのでいくらでも食べられそうな味わいです。
(キムチ盛り合わせ 680円(税抜))
常連さんに人気の隠れた定番メニューが、キムチの三種盛り合わせ。お母さんの道子さんがつけた自家製キムチで、お肉ともご飯とも合う味。お肉の間の味変えにもぴったりです。
2019年にオープン後、瞬く間に人気店になったいわもと。ご夫婦だけで切り盛りされているのを心配した長男の龍也さんは、お店を手伝うため東京から帰郷。肉オタクとして肉の仕入れにもこれまで以上にこだわっています。また、次男の健さんも普段は尼崎市で勤め、お客さまの多い週末は丹波のいわもとを手伝うなど、息子さんの協力も得て最近はお店もずいぶん助かっているとのこと。
息子さんが経営に関わるようになり、Instagramの発信の他、なかなか丹波ではお目にかかれないようなおしゃれなメニューも入るようになりました。そのうちの一つがこちらの「白センマイ」。センマイにありがちな独特の臭みが全く無く、コリコリした歯ざわりが楽しい一品は女性人気も上々。酢味噌ときゅうりを合わせてさっぱりいただくのがおすすめです。
(白センマイ 780円(税抜))
家族で協力し合う雰囲気に清潔感たっぷりの空間、そして美味しいお肉。来た方はいわもとのファンになり、リピート率も高いお店なので、年末年始や大型連休などはお早めのご予約がおすすめです。ゆっくり食べたい方は平日や、早目の時間も狙い目。美味しく楽しいくつろぎの時間をお過ごしください。
焼肉・鍋ホルモンいわもと
所在地 兵庫県丹波市氷上町成松573-8
電話番号 0795-82-4797
ホームページ https://niku-iwamoto.business.site/
Instagram https://www.instagram.com/yakinikuiwamoto/
営業時間 16:00〜23:00 (L.O.22:30)
定休日 火曜日
- 投稿者
- チカコ
- 性別
- 女性
- 年代
- 40代
- コメント
- 関西某所で生まれ育ち、ひょんなことから数年前に丹波に移り住むことに。ライターとしてインタビュー記事や、丹波のランチレポ、ニューオープン情報などを書き綴る仕事をしつつ、夜な夜なしっぽりカウンター飲みを楽しむアラフォー女子です。