北近畿豊岡自動車道青垣ICから車で12分、大名草(おなざ)と呼ばれる地域にあるフルーツファーム、「ことぶき農園」。青垣町で生まれ育った若き農業男子・足立竜真さんが育てたフルーツや野菜を直接買える観光農園です。1月~5月はイチゴ、6月~7月はトマト、8月~
9月はぶどうと新米、9~10月はさつまいもと黒枝豆。一年中丹波の味覚を新鮮なままで楽しめます。さつまいもと黒枝豆は収穫体験、イチゴはイチゴ狩り・摘み取りの体験が可能です。今回は冬に美味しいイチゴ摘み取りを体験してきました。
(2022年12月現在のイチゴ畑の様子)
広々としたビニールハウスに入ると、一面にイチゴが栽培されていました。取材時に栽培されていたのは、章姫、恋みのり、かおり野、紅ほっぺ。丹波市の中でも比較的気温が低い青垣町で育ったイチゴは味が濃く、食べごたえ満点。一つ一つの味が濃くなるように、数は少なめに栽培されています。
イチゴ収穫体験では、その場で取って食べられる時間制の「イチゴ狩り」と、摘み取った分だけ買い取って持ち帰れる「摘み取り」が選べます。
イチゴの時期は1月から5月。でも、足立さんのおすすめの時期は1月・2月の寒い頃。その時期が一番味が濃く、美味しいイチゴが食べられるということで、リピーターの方も冬期を選ばれる方が多いのだとか。「寒い時期」と言っても、ビニールハウスは風も入りにくく、特に天気の良い日はすぐに暖かくなります。温度調整のできる衣服で参加するのがおすすめです。
最初に摘み取り体験をしたのはこちらの「章姫」。少しやわらかめの果実は食べやすくてジューシー。酸味は少なく、口に入れると驚くほどの甘さが広がります。真っ赤になった「章姫」はとっても甘いので、イチゴらしさを味わうには上部が少し白いものを選ぶのがポイントなのだとか。
次に頂いたのが大粒の「恋みのり」。ぷっくりした形が可愛らしく、まるでハート型のように見えることからその名前がつけられました。実に程よい硬さがあり、食べごたえが抜群。章姫に比べて酸味もしっかりあり、甘みとのバランスも抜群です。イチゴ好きにはたまらない、満足感たっぷりのイチゴで、足立さんイチオシの品種でもあります。
イチゴ狩り・摘み取りのビニールハウスは出入り自由。ハウス内が暑いときなどは外の休憩スペースでくつろぐお客様もいます。
摘みたてのイチゴはとても新鮮でジューシー、ここでしか味わえない体験ができます。ですが、ことぶき農園のお楽しみはこれだけではありません。併設のカフェではイチゴを始め、丹波の特産品や季節の作物を使ったスイーツが楽しめます。
注文スペース・カフェは足立さんのおじいさんの農舎を改装して作られています。
イチゴの他お芋やぶどうのスイーツも多彩に展開。今回は寒い日に嬉しい「いちごくりーむぜんざい」と、数量限定の「いちごパフェ」を注文しました。
隣接のカフェスペースは薪ストーブもある落ち着いた空間。静かにくつろげるので、来られた方の多くが長居してしまうという話にも納得です。
(いちごくりーむぜんざい お茶・塩昆布つき)
柔らかい小豆と、爽やかなイチゴ、まろやかなバニラアイスのハーモニーが楽しいいちごくりーむぜんざい。見た目が可愛らしいだけでなく、小豆の甘み、イチゴの酸味、お茶の苦味に塩昆布のしょっぱさのバランスがとても良く、あっという間にぺろりと食べてしまいます。そして、お待ちかねのいちごパフェは…
(いちごパフェ 数量限定)
高さのあるボリュームたっぷりのパフェ。一番上は自家製のいちご大福がどっしり。サクサクのクッキーを挟んでいちごアイス、スポンジケーキ、たっぷりのイチゴにグラノーラと上から下までイチゴをしっかり楽しめます。たっぷりのボリュームで、「こんなに食べられるかな」と心配になるほどのボリュームですが、イチゴがあっさりしているのでどんどん食べ進められます。
(いちごシェイク)
最後はいちごシェイクをテイクアウト。甘さ控えめでイチゴたっぷり、とっても贅沢な味がするシェイクです。
最初から最後までいちごづくし、冬の丹波で遊ぶならことぶき農園のイチゴ狩り・イチゴ摘みはとってもおすすめです。一度来たら、トマトやぶどう、さつまいもなど一年を通してリピーターになる人も多いということぶき農園。近隣には、川魚のあまごを手づかみできる「あまご村」(冬期は猪鍋)、蕎麦の香りたっぷりの本格そば「そば処 大名草庵、」もあり、1日楽しむことも可能です。わいわい楽しむお出かけ先の候補にいかがでしょうか。
ことぶき農園
兵庫県丹波市青垣町大名草903-2
定休日:水曜日+不定休
営業時間:10時〜16時ごろ
070-2307-8881
https://www.instagram.com/kotobukifarm5/
いちご狩り・いちご摘みの予約はお電話が確実。価格帯や営業日はインスタグラムをご覧ください。
- 投稿者
- チカコ
- 性別
- 女性
- 年代
- 40代
- コメント
- 関西某所で生まれ育ち、ひょんなことから数年前に丹波に移り住むことに。ライターとしてインタビュー記事や、丹波のランチレポ、ニューオープン情報などを書き綴る仕事をしつつ、夜な夜なしっぽりカウンター飲みを楽しむアラフォー女子です。