今回はたんば黎明館を訪れました。こちらの1階には、結婚する2人の想いをコンセプトにした挙式を実現してくれる「TSUMUGU Wedding」のサロンがあります。

  

 

 

丹波には式場がない


今、丹波では里帰りウエディングの人気が沸きあがりつつあるのをご存知でしょうか。

数年前から、少人数での挙式やウェディングフォトだけを撮影するカップルが増加傾向だったそうですが、その傾向はコロナ禍でますます強まっています。


 

今回取材をさせていただいた「TSUMUGU Wedding」のプランナー米田さんは、長く県外のホテルのウエディングプランナーとして活躍されていましたが、2年前にUターン。丹波には式場がない為、周りの友人はどこで挙式をするのかリサーチすると多くが神戸や大阪でしていることを知ります。しかし、都会での挙式は遠方の為、高齢者や小さいお子さんを持つ家庭にとってはハードルが高く、参加したくても参加できないといった親族もいました。

 


こういった現状から米田さんは、丹波に式場がないから挙式をしていない人もいる、窓口を作ることにより丹波で挙式をしたいカップルが来てくれるのではないかと考えました。そして、その想いに賛同した地元の施設や、クリエーターと繋がり、地元で挙式をしたい人達の相談にのる「TSUMUGU Wedding」が誕生しました。


式場なしのウェディング


「TSUMUGU Wedding」では、丹波で挙式やフォトウェディングを希望するカップルに、場所や衣装の提案、手配といったプロデュースをしています。予算や、二人の思い出の地での撮影等、とにかくカップルが描く理想のウエディングの実現に努められています。

最近では、コロナ禍で、大きな式場での披露宴やパーティーは延期が多く、フォトウェディングが人気。ウェディング以外にも七五三や家族写真もプロデュースされているそうです。

 


利用される方は、やはり丹波で生まれ育った人が多いのかと思いましたが、意外にも、丹波に祖父母や兄弟をもつ県外のカップルが、丹波の自然の中で撮影するというオーダーも増えてきているそうです。
コロナ禍により都会で挙式をするメリットを感じられなくなり、人が少ない場所で、2人の想いのこもった挙式をあげたいカップルが増えてきているようです。

 


ウェディングの原点


今回、お話を伺った中で筆者が素敵だなと思ったエピソードをご紹介します。
こちらの写真は、花嫁さんが丹波のご実家で花嫁支度をされ、最後に母親から口紅をつけて貰っているシーンです。丹波の家庭は、家が大きく二世帯、三世帯で暮らしている家も少なくありません。

都会の挙式パーティーだとお留守番が多い祖父母がいる家庭も、家で花嫁支度をすることにより、家族の人がわざわざ着飾ることもなく、どんどん綺麗になっていく花嫁さんを見守ってもらうことが出来ます。米田さんが立ち会ったご家庭では、寂しさを感じながらも嬉しそうな表情で、なかなか落ち着かずに家をウロウロされている花嫁の父親が印象的だったそうです。そのお話を伺っただけでも、当時のしあわせそうな状況が目に浮かびます。

 

 

花嫁支度が終わると、新婦の家で家族写真を撮影をし、新郎の家へ。
そして、新郎の家でも家族写真を撮影、と続いたそうです。親しい人に見守ってもらい、祝福してもらう。その光景から、生まれ育った家から花嫁支度をして、近所の人に祝福されながら新郎の家に嫁ぐ、古くからあった結婚本来の姿と良さを実感できたと米田さんは語ります。


自宅婚をスタンダードに


相談に来たカップルのウェディングプランを作るにあたって、米田さんがカップルの2人に対し、何を大切にしたいかを掘り下げていくと、ほとんどは、「家族」という言葉が背景にあるそうです。一番の原点は家族にその姿を見せたい、喜んでほしいというもの。そこをなくしてはウェディングは出来ません。また、昨今のコロナ禍の影響で少しずつカップルのニーズが変わっていくことを感じているそうです。そんな時代の中、丹波だからこそかなう自宅婚。どんな時代でも、家族は絶対変わらないもの。もしかすると、結婚式本来の良さがコロナ禍により取り戻されつつあるのかもしれません。

 


引き出物や地元土産の展示も


丹波で挙式をあげた際、遠方から来てくださった方へのお土産やプチギフトに「丹波らしいものを」とお求めになる方が多くいらっしゃるそうです。その為、サロンでは、引き出物やプチギフトに使えるものや、地元クリエーターが手がける商品も展示・販売しています。








婚活イベントで出会いもサポート


「TSUMUGU Wedding」では最近、まきんこの森を運営している「遊森」と「こんかつ in TAMBA実行委員会」を立ち上げ婚活イベントも企画されているそうです。

コロナ禍でなかなか出会える機会が少ない昨今、前回はアウトドア婚活でカップルも誕生し、大好評だったそうです。婚活イベントで出会ったカップルが「TSUMUGU Wedding」で自宅婚をプロデュースしてもらう日もそう遠くはなさそうですね。

※今後の開催予定等は「こんかつ in TAMBA」のホームページをご確認ください。


▼プランナーの米田さん 


丹波で挙式をあげたいカップルやとっておきの写真を撮ってもらいたい時は「TSUMUGU Wedding」へ相談してみてはいかがでしょうか。

 ※ 今回、こちらのページに掲載しているウェディングフォトは、ご本人様にも了承をいただいた上で、「TSUMUGU Wedding」さんに提供頂きました。

 


「TSUMUGU Wedding」


名称「TSUMUGU Wedding」
所在地 兵庫県丹波市柏原町柏原688-3 たんば黎明館1階
営業時間:9:00~16:00
休館日:水曜日
※不定休・休館日あり。HPのサロン営業日カレンダーをご確認ください。
HP:https://tsumugu-wedding.com/
Instagram:https://www.instagram.com/tsumugu_wedding
Facebook:https://www.facebook.com/tsumuguwedding/

 

私がレポート

稿
MATY
1980年代
自ら取材やレポートを行い、一次情報の記事を大事にしているフリーランスのライター。高校時代から趣味でホームページを開設。発信で世界と繋がる魅力にハマり、以降も趣味が出来るごとにブログを綴る。動物看護士、大手通販会社勤務、全国の百貨店を飛び回る催事販売員を経て2019年独立。趣味は社会人サッカーリーグの魅力を発信すること。ドリカムを崇拝しているアラフォー。
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