お休みの日は丹波に行こう! そう決まれば気になるのがお昼ごはん。せっかくなので、地元住民お墨付きの人気ランチスポットはいかがでしょう。ちょっと長居したくなるほっこりスペース、ドライブコースにもおすすめの3店舗をご紹介いたします。

 

 

R175沿い!思い出のレトロ喫茶店。ボリュームランチが大満足「喫茶リスボン」

丹波市氷上町朝坂にある「喫茶リスボン」。国道175号線を舞鶴方面に北上していくと現れるオレンジ色の建物が印象的です。創業50年、今の場所に移転してからは40年以上愛され続ける喫茶店です。

 

 

リビングテーブルが半個室状態で置かれた店内は、程よいプライベート感。店主・中垣英和なかがきひでかずさんの細やかな気遣いと程よい距離感、静かな空間が心地よく、長居されるお客様も多くいます。

 

店主・中垣英和さん

 

リスボンの目玉ランチはズバリ、「リスボン定食」。ハンバーグ、エビフライ、アジフライ、目玉焼き、サラダのワンプレートに、小鉢、味噌汁、ご飯、食後のコーヒー/紅茶がついたボリュームたっぷりのランチが税込み880円。おかずたっぷり、とにかくお腹いっぱい食べられる満足感が魅力で、30年以上不動の人気ナンバーワンメニューです。

 

(リスボン定食。ご飯はおかわり無料。税込み880円)

 

「都会から来たお客さんには、この量と内容でこの値段は安すぎるよ、と言われることもあります。でも、お客さんにたくさん食べて満足して帰ってもらえることがうれしいから」中垣さんのおもてなしの心に、リピーターが多いのも納得です。軽めに食べたい女性にも人気なのがサンドイッチセット。ハムトマトレタス、卵トマトレタスの2種類があり、卵はふわとろの絶妙な焼き加減。ほんのり辛子マヨネーズが聞いた、ちょっと大人の味わいが後を引きます。こちらもサラダ、食後のコーヒー/紅茶つきです。

 

(サンドイッチセット・サラダ・コーヒー付き 税込み900円)

 

 

 

 

コーヒーは大きなステンレスピッチャーを使ってドリップ。豆がよく膨らむよう、のの字を描くように丁寧に淹れていきます。創業当時から大切に長く使い続けているピッチャーや、コーヒーに添えられるミルクピッチャー・シロップピッチャーもレトロ感抜群です。

 

(ランチセットのコーヒー ホット)

 

こうして淹れられたコーヒーはインパクトとコクがある、まさに「喫茶店のコーヒー」。午後からも楽しむぞ! という時のスイッチオンにもぴったりです。

 

(ランチにセットのコーヒー アイス)

 

「お年を召した方が、『懐かしい昭和の店やね』と言って来てくださることもありますし、20~30代のお若い方が『小さい頃に来た喫茶店にそっくり』と何度も通ってくださることもあります。一度来たら、何度か来ていただける方がほとんどで、地元では『ここのコーヒーやないと』と毎日のように来てくださる常連さんもいます。」ボリュームランチに大満足、喫茶店ならではのコーヒーの味に納得。ゆったりできる空間でちょっとノスタルジックな落ち着くひとときをお過ごしください。

 

喫茶リスボン

兵庫県丹波市氷上町朝阪103-1

電話:0795-82-1542

定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休)

営業時間:8:00〜17:00

Instagram risbon.tanba

 

 

春日IC間近!ゆっくり静かな時間が流れるログハウス「unity

丹波市春日町野上野にある「unity」。2022年5月にオープンしたばかりの喫茶店です。舞鶴若狭道春日ICから車で3分というアクセスの良さですが、とても静かで川沿いの景観もよく、静かに寛ぐことができます。

 

 

店内にはゆったりとダイニングテーブルが置かれ、一枚板の大きなカウンター席では、若きオーナーの芦田卓海あしだたくみさんが、サイフォンでコーヒーを淹れる様子を眺められます。

 

(カウンターに座ったら、ぜひ『ホットコーヒー』のご注文を)

 

(この日のスープはかぼちゃの冷製スープ タコライスランチ 1,000円 +200円でドリンク付きに)

 

卓海さんのお母さん・香織さんが作るランチは、定番メニューのタコライスと、日替わりメニューの2種類から選べます。タコライスは、半熟卵を崩しながらお肉と野菜を一緒に食べられる鉄板の人気メニューです。この日の日替わりメニューは肉団子。朝から母子ふたりでたくさん丸めて作ったという、手作りの味が魅力です。近くで農業をしているお祖母さんから朝採れの野菜をいただいて作るというサラダや、旬の小鉢がたくさんついているもうれしい気遣いです。

 

(甘辛のタレが懐かしい、日替わりランチ 1,000円 +200円でドリンク付きに)

 

品数たっぷり、丹波産の野菜もたっぷり。手作りの味にこだわったメニューは、ボリュームもあっておしゃれなのに、不思議とおうちごはんのように肩肘張らずにいただけます。

 

 

静かで広々とした空間は居心地が良く、ついつい長居してしまいそうになります。同じように感じるお客様は多いそうで、卓海さんも「とにかくお客様にはゆっくりしていただきたいんで、長く居ていただけるとうれしいです」と話します。

 

 

「朝モーニングに来られて、僕と話しながらお昼までいてくださる方もいます。テーブルが離れていることもあり、ご飯を食べてからもゆっくりお友達とお話がしやすいようで、『つい長いこと居てしまったわ』と言われるのが嬉しいです」。卓海さんのお客様とのやり取りも丁寧でほっこり、お話しやすい雰囲気もお店の魅力の一つになっています。

 

(モーニングメニュー/フレンチトースト サラダ、ヨーグルト、フルーツ、ドリンク付き600円)

 

モーニングメニューもサンドイッチやフレンチトーストなど3種類から選択でき、野菜たっぷりで満足感があります。モーニング好きのお客様からは「ここのは豪華で心配になるわ」と言われることもあるほどの満足メニューです。

 

ドリンクは紅茶、スカッシュなどもありますが、やっぱりここはサイフォンのコーヒーをいただきたいところ。飲みやすくノスタルジーでホッとする味は、喫茶店ならではです。

 

 

お母さんが一つ一つ選んだという器もおしゃれで可愛らしいものばかり。

 

(サンドイッチとコーヒーはテイクアウト可。夏場はアイスコーヒーも人気)

 

忙しい毎日の中でも持っておきたい、自分とゆっくり向き合う静かな時間。「週末は田舎でゆっくり過ごしたいな」そんなとき、お食事とお茶をunityでいただくのもおすすめの過ごし方です。

 

カフェ unity

兵庫県丹波市春日町野上野1320-1

電話:0795-86-7094

定休日:月曜日、火曜日

営業時間   8:30〜16:00(LO:15:00)

モーニング 8:30〜11:00 

ランチ 11:30〜13:30

Instagram cafe._unity

 

 

 

20227月リオープン! 縁側もある広々古民家カフェ「Cafe genten

 

せっかく丹波まで足を伸ばしたのだから、ちょっとリトリートなランチを楽しみたい! というあなたにおすすめなのがこちら。青垣町東芦田の「cafe genten」です。茅葺屋根の古民家で、日常の喧騒から隔絶されたような、広々とした田園風景を眺めながらいただくランチは格別です。

 

 

gentenの建物は、江戸後期に建てられた二階建ての茅葺き民家「蘆田家住宅」です。その構造は文化的にも価値が高いと言われ、丹波市では第一号の登録有形文化財でもあります。この価値ある建物を残したい、多くの人に親しんでもらいたいという思いから2008年にオープンした古民家カフェ「genten」。はじめにカフェを立ち上げた女性は結婚して丹波を離れ、あとを引き継いだ男性も結婚し、また同時にコロナ禍も始まったことで2020年6月一時休業。地元のファンや京阪神のお客様から再開がまたれていましたが、2022年7月、gentenをオープンした女性のお兄さん・蘆田祐二さんが中心となり営業を再開しました。

 

 

広々とした古民家は、テーブル席や座敷席、縁側の席もあって開放感抜群。各席に楽器が置かれ、鳴らすことで店員さんを呼ぶという、ちょっとユニークなポイントもあります。

 

 

 

ランチメニューの一つ、「ふわふわ卵のオムライス」は、genten創業時から伝わっている秘伝のレシピで作られる定番メニュー。以前からのお客様にも太鼓判を押されている一品です。女性にも食べやすいサイズ感ながら、ふんわり感のある卵と、しっかり味のデミグラスソースで満足感たっぷり。これぞカフェのオムライス! と言いたくなる至高のひとときが味わえます。

 

(ふわふわ卵のオムライス サラダ付き税込1,100円)

 

ボロネーゼは、リオープンしてからの注目新メニュー。肉感のあるボロネーゼソースをもちもちの麺に絡めたら、大きなまるごと生モッツァレラチーズをドン。

 

 

さらに、パルメザンチーズもたっぷりふりかけて、パスタ好きはもちろんチーズ好きにもたまらないパスタの完成です。

 

(ボロネーゼ~まるごと生モッツァレラのせ~ サラダ付き税込1,400円)

 

大きなチーズを崩して絡めながらいただくと、チーズの濃厚さが口いっぱいに広がります。その分ボロネーゼソースは少しあっさりとしていてチーズとの相性も良く、ぺろりと食べることができます。

 

 

縁側でくつろぐ猫の姿を見るのも癒しのひととき。ランチを食べてもゆったりまったりと時間を過ごしたくなります。ということでスイーツも注文してみました!

 

(ランチにセットのカフェラテ ランチ+税込300円 アイス大福 税込550円)

 

(ランチにセットのコーヒー ランチ+税込300円 ティラミスタルト 税込550円)

 

もちもちの大福、サクサクのタルト、その日の気分に合わせて選べるスイーツメニューも充実しています。

 

 

幼い日の夏休み、おばあちゃんの家に遊びに来たような空間。「お客様にはせっかく来ていただいたので、いい思い出の1ページとなるような場所にしたい」という蘆田さんの言葉にもあるように、食べるだけではなく風景や体験ごと印象に残るカフェです。お店のスタッフに声をかけるとザリガニ釣りも体験できるなど、遊び心もいっぱい。子連れランチにもぴったりです。

 

 

営業再開を心待ちにしていた方も、まだgentenに行ったことがないという方も、週末は足を伸ばしてドライブがてら古民家ランチはいかがでしょうか。

 

Cafe genten

兵庫県丹波市青垣町東芦田981

電話:0795-87-0169

定休日:水曜日

営業時間:ランチ11:00〜15:00 ディナー 18:00〜22:00

Instagram cafe_genten

 

私がレポート

稿
チカコ
女性
40代
関西某所で生まれ育ち、ひょんなことから数年前に丹波に移り住むことに。ライターとしてインタビュー記事や、丹波のランチレポ、ニューオープン情報などを書き綴る仕事をしつつ、夜な夜なしっぽりカウンター飲みを楽しむアラフォー女子です。
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