青垣の里山に囲まれた中に、廃校になった小学校があります。

 

敷地には、一棟貸しの温かな宿があり、室内に足を踏み入れると、木の香りが漂い、都会の喧騒を忘れる静けさに、どこか懐かしい感覚に包まれます。

 

薪ストーブの炎が揺れるリビング、雪景色を眺めながら楽しむ薪サウナと電気サウナ。焚き火の温もりに身を寄せれば、冬の冷たい空気さえ豊かな自然の抱擁のように感じます。

 

今回ご紹介するのは、1日1組限定の宿泊施設「ウッドヴィラ心楽(しぐら)」です。

 

ここ「心楽」は、かつて子どもたちの笑い声が響いた「神楽(しぐら)小学校」を活用した宿泊施設。

そのため、かつて小学校で見た二宮金次郎像や百葉箱、朝礼台などの郷愁を感じさせる風景が随所に見られます。

 

また、広い敷地を利用して、子ども心を呼び覚ます憧れのツリーハウスなどもあり、訪れる人にとっては非日常でありながらもどこか懐かしさを感じることができます。

 

 

 

 

「ウッドヴィラ心楽」は、その名の通り、“木”の宿泊施設です。

 

“心楽(しぐら)”は、この施設がある“神楽(しぐら)”地域の読み方を活かして“心”が“楽”になる場所、との思いで名付けられたそうです。

 

室内に入ると、まず感じるのは心地よい豊かな木の香り。

 

丹波や兵庫県産の木材をふんだんに使用した空間は、木のぬくもりに心がふっと軽くなるのを感じます。

 

施設内の家具やテーブルはもちろん木製で、吹き抜けのダイニングルームには木の一枚板を使った大きなテーブルもあります。

 

 

 

 

 

お風呂も檜風呂で、浴室に入るとヒノキのやさしい香りが漂い、アロマを焚いているようにリラックスできます。

木の香りと檜風呂の肌触りの良さが、日頃の疲れを癒してくれること間違いありません。

 

まるで森の中にいるような癒しの空間「ウッドヴィラ心楽」は、一棟貸しであるため1日1組限定です。周りに気遣いなく、ゆったりと過ごすことができます。

 

ご利用人数は最大16名までとなっており、お友達同士はもちろん、カップルから3世代ファミリー、ご親戚、学生さん、クラブ活動や企業研修などにも、幅広く利用されています。

 

ゆとりのある広々としたリビング・ダイニング空間に、離れや個室もあるので、少人数で宿泊するとその広さに驚く人も多いとか。「次は友達や家族と一緒に泊まりたい」との声もあるそうです。

 

個室は洋室と和室があり、部屋ごとに木材の種類や張り方が異なっているので、どちらの部屋でも木の肌触りとぬくもりを感じる空間になっています。

 

 

 

「ウッドヴィラ心楽」の宿泊プランについてご紹介します。

 

宿泊プランは、「2食付き」または「素泊まり」があり、2食付きプランのメニューは、バーベキュー、すき焼き、ぼたん鍋、もみじ鍋の4種類から選べます。

また、心楽のお食事は「食材提供型」。夕食・朝食ともに調理済みの料理ではなく、各食材が一式提供されるので、セルフクッキング形式で地元丹波の食材を心行くまで楽しむことができます。

 

そのため、食器類はもちろん、調理器具も一式完備。さらには、ワインクーラーやビールサーバーといった、お酒を飲む方には嬉しい設備も充実。

 

屋外には、屋根付きのバーベキュー設備もあるので、季節や天候に関係なく、バーベキューをお楽しみいただけます。

 

 

 

 

 

 

提供される食材は、こだわりの地元丹波産です。

 

加古川の源流、きれいな水で育まれた丹波産のお米、産みたて卵、あまごなど清流の川魚、朝食には丹波栗きん豚のソーセージや、ひかみ牛乳など、丹波の食材が満載です。

 

季節の食材を取り入れた、丹波の味覚をぜひご堪能ください。

 

夕食メニュー:バーベキュー

 

夕食メニュー:もみじ鍋

 

夕食メニュー:ぼたん鍋

 

夕食メニュー:すき焼き

 

 

素泊まりプランの方は、お好きな食材を持ち込んでもらうことが可能です。

 

完全貸し切りなので、食事の時間は自由。時間の制限もなく、仲間や家族のペースで心ゆくまで食事を楽しめます。

提供された食材を自分たちで調理するもよし、好きなものを持ち込んで食べるもよし。

 

いずれにしても、大自然の中での食事を満喫できるのは変わりません。

 

さて、これだけでも充分に滞在を楽しんでいただけるかと思いますが、心楽に来たからには、ぜひ体験していただきたいのが、サウナです!

 

サウナは2種類あり、どちらもチェックインしてからチェックアウトするまで、いつでもお楽しみいただけます。

 

 

 

 

 

「YOKI SAUNA(よきさうな)」は、丹波産木材を活かした心楽オリジナルサウナです。

 

薪ストーブを熱源とした、丹波産ヒノキで作られたバレル型サウナで、屋根の高さが左右で異なるため、座る位置によって温度の違いを楽しめるのが特徴です。

また、薪ストーブの温度は、使う人で調整することが可能なので、初心者から上級者まで、お好みの温度でお楽しみください。

 

屋根の段差から柔らかな光が差し込むので、自然を感じながら贅沢なリラックスタイムを過ごすことができます。

 

さらに、この「YOKI SAUNA」は、建築やデザインの分野で革新的なプロジェクトを表彰する国際的なコンテストであるArchitecture & Design Collection Awards 2023でプラチナ賞、国際的に非常に権威のあるデザイン賞であるGERMAN DESIGN AWARD 2026を受賞している、他に見られないサウナとなっていますので、サウナ好きは、このサウナに入るだけでも来る価値があります。

 

 

 

 

“ととのう”ために、サウナになくてはならない水風呂。

 

使用されているのは加古川源流の軟水井戸水です。井戸水のため一年を通して一定の温度であることと、軟水のやわらかな肌触りが特徴です。さらに、そのまま飲むこともできます。体の中からも潤せるなんて最高ですね!

 

それから、サウナには外気浴も大切です。夜はライトアップもでき、寝転んで里山の風景を眺めながら開放感が味わえる環境になっています。

 

 

 

もうひとつ電気サウナもあり、サウナ初心者でも気軽に楽しんでいただけます。

 

宿泊はできないけど、サウナだけでも楽しみたい!という方は、日帰りプラン(2時間制/11,000円[税込・4名まで。5名以上は、1名増えるごとに+2,200円]~)もあります。貸切のプライベートサウナを楽しむことができます。

 

木の香り、薪の炎、井戸水の冷たさ。森と循環を体感し「ととのう」体験を、ぜひ味わってみてください。

 

 

「ウッドヴィラ心楽」を運営されている、株式会社フォレスト・ドアのご担当者様に、心楽の生い立ちや廃校利用に対する想いについて、お話を伺いました。

 

2017年に神楽小学校が廃校となったとき、「地域のシンボルとして残したい」という地元の熱い声があり、フォレスト・ドアは、廃校活用の道を模索し始めました。

その際、ここをどんな場所にしたいかというコンセプトはとても大切だと考え、単なる施設利用ではなく、地域創生の拠点として循環型の仕組みを築くことを目指しました。

小学校跡地から、いわば進化することを目標としたのです。

 

そしてそれは、森林整備から製材、建築、建築物の活用・運営までを、グループ企業で一貫して行うという、森林資源の6次産業化というオンリーワンの運営形態につながりました。

 

実は、心楽の宿泊施設や家具、サウナまで、すべてモデルハウスを兼ねているのだそうです。

 

 

フォレスト・ドアでは、「伐採=破壊」という大きな誤解があることを指摘されます。

 

木を伐採することが森林破壊につながると思っている方が多いのではないでしょうか。

 

しかし、手入れされずに放置された山の方が、土砂崩れなどの危険が多くなってしまうのだそうです。

 

「間伐=整備」という考えを広めたい。

 

割り箸や薪など身近なものから国産材を使うことで、森林整備に貢献できることを発信していきたい、というのがフォレスト・ドアの思いです。

 

木をふんだんに使ってリフォームされた小学校は、母校ではないけれど、どこか温かくそして懐かしさがあります。木の玩具博物館やレストラン、ストアなど、誰でも楽しめる施設となっていますので、ぜひお立ち寄りください。

 

さらに、2026年1月17日(土)には、丹波市柏原町で人気のパン屋「穂音」(@honon.pan)の移転オープンなど、FOREST DOORは、まだまだ進化していきます。

 

 

「廃校活用は地域の理解なくして成り立たない」という信念のもと、地域の方々が利用できる場としても開放しています。体育館や教室は、地域イベントやスポーツに無料開放し、地域の方との交流を大切にしています。

 

「木を使うことが森を守り、地域を守る。一方で、廃校を活用することが人をつなぎ、心を楽にする。そんな良い循環を起こせる基地になりたいと思っています。」

 

サウナはまだまだ知らない方も多く、これまで利用されたご年配の方はほとんどが未体験だったそうです。

 

お子さんからギフト券を贈られたのがきっかけで、心楽で初めてサウナを体験してとても気に入っていただけたという年配夫婦のお客様のエピソードもあり、贈り物としてのサウナ体験は、単なるレジャーではなく「人生で初めての挑戦」を叶える機会となり、家族の絆を深めるきっかけにもなっていることを知り、こちらまで心が温かくなりました。

 

女子会、ママ友グループなど、幅広い世代に楽しんでもらえること、初めてのサウナ体験に「ものすごく良かった、また来たい」と満足し、「気に入ったから次は家族と来たい」と、リピーターになっていただけることが本当にうれしいとおっしゃいます。

 

「ウッドヴィラ心楽」は、サウナや焚き火、バーベキューなどを通じて、五感で木の良さを体験できる施設です。

 

「木の香り、肌ざわり、そして丹波のおいしい味覚。ぜひ、この場所を五感で感じて、五感に残る記憶を持って帰っていただきたいです。そして、“また来たい”と思ってもらえる場所にしたいです。」

 

人は、木や森とともに生きてきました。

私たちは木のそばにいると、シンプルに気持ちがいいし、安らぎを感じます。

日常の中で忘れているその感覚を、ここ「ウッドヴィラ心楽」で思い出してほしい、そんな風に思いました。

 

完全貸切で、仲間や家族だけで過ごせる「自分たちだけの別荘」の感覚。

好きな時に食べ、好きな時に眠る、時間に縛られない自由な宿泊体験。

 

チェックインは15時からになっているので、早目にチェックインしてゆっくりサウナに入っていただくのがおすすめです。

 

そろそろ冬本番。

冬の旅は心が楽になる場所へ。木の温もりとサウナの熱気が、あなたをやさしく迎えてくれます。

 

雪景色の中で、焚き火の揺らぎと木の香りに包まれるひととき。薪の炎とサウナの温もりに癒される時間を、「ウッドヴィラ心楽」で過ごしてみませんか。

 

 

※予約状況の確認やご予約は、公式ホームページ(https://forestdoor.co.jp/villa_shigura/)からお願いします。

 

 

【ウッドヴィラ心楽-SHIGURA-】

住所:丹波市青垣町文室244(旧神楽小学校)

電話番号:0795-87-5511

チェックイン:15:00~18:00

チェックアウト:11:00

定休日:なし

ホームページ:心楽-SHIGURA-

Facebook:心楽-Shigura-

Instagram:ウッドヴィラ心楽-SHIGURA- / YOKI SAUNA

 

 

私がレポート

稿
まる
1980年代
自然や食べることが好きで、私が気になった"丹波市"を発信中です。
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