1990年に行われた「国際花と緑の博覧会」。会場内を運行していたドリームエキスプレスの「山の駅」の駅舎は、後にJR福知山線柏原駅に移築されています。移築と同時に、左手ホール部分に「レストラン山の駅」ができ、電車を待つ人達や、丹波地域に観光に来た人たちの憩いの場として長く親しまれてきました。オープンから30年以上たち、常に新しい話題を提供し続けている「レストラン 山の駅」から、今回は注目のテイクアウトメニューをご紹介します。

 

 

「やっぱ丹波が好きやねん」地域まるごとPRする、鉄道の玄関口にあるレストラン

 

「レストラン 山の駅」を営むのは奥畑和也さん。神戸市須磨区の出身で、結婚を機に奥様の地元である丹波市にIターンしてきました。「レストラン 山の駅」開業当初は奥様のお父様が経営していましたが、40代半ばで奥畑さんが実質的にお店を引き継ぎました。

花の万博後は観光客が多かった柏原界隈も、年を追うごとに来る人が減少してきたと肌で感じた奥畑さん。お店で新しいメニューや企画を打ち出すだけでなく、丹波市商工会の青年部に所属したことをきっかけに地域で知られる大型イベント「GOGOフェスタ」の企画運営にも携わり、地域を広くPRするための団体「丹波うまいもん研究会」を立ち上げるなど、地域のPRにも積極的に取り組んできました。

 

(奥畑和也さん)

 

丹波市には美味しい食材はあるけれど、ご当地グルメと呼ばれるものを新たに作りたいと、奥畑さんは何度もトライ&エラーを繰り返してきたと言います。行き詰まったときに何度も前を向けたのは、イベントを通して知り合った多くの友人たちの存在があってのことでした。奥畑さんはそんな友人たちのことを「アミーゴ」と呼びとても大切にしています。また、近年では地域の高校生と一緒にイベントを運営するなど、地域を盛り上げてくれる次世代の育成にも取り組んでいます。このように何度も新しく楽しい仕掛けを発信していくレストラン山の駅は次第に注目を集め、地域の人からも、遠方からも多くの人が集まる人気店になりました。

 

 

(モーニングメニューも人気 モーニングセット 税込600円)

 

(室津産生かきフライ 丹波産山の芋とろろ定食 1,980円)

 

(ミニ豚めし とろろそばセット 税込み1,680円)

 

テレビ放映でも話題! 人気テイクアウトメニュー「豚めし」

 

レストラン山の駅では、丹波市で活躍する農家さんから仕入れた食材を使ったメニューを多数提供しています。冬季は、丹波市春日町で農業を営む「なかで農場」が提供する小豆を使ったぜんざいや、山の芋を使ったとろろメニューなども提供。気軽に入れるレストランなのに、いつも旬の丹波素材が味わえるのもうれしいところです。

 

 

 

人気メニュー「豚めし」は、JR柏原駅構内という立地を生かした「駅弁」として考案されました。主役の豚肉は、地元、丹波で唯一の養豚農家である板野宗平さんが飼育した「たんばポーク」のバラを甘辛いタレで炒め、丹波産の野菜を付け合わせにしています。ボリュームたっぷりの豚炒めを、丹波産のお米の上にどーんとのせた、豪快な一品です。

 

(人気の「豚めし」1,080円(税込))

 

この「豚めし」、駅弁として他にはない楽しみ方があります。それが「レールスルー」。ドライブスルーの鉄道バージョンで、JR柏原駅に停車中の電車に、奥畑さんが作りたての豚めしを直接届けに行くサービスです。予めご予約と時間・場所の指定をしておくことで、電車から降りずにホカホカの駅弁が受け取れると好評です。今年11月にNHKのテレビ番組で取り上げられたことで再度話題沸騰中の豚めしレールスルー。ご利用の際は、精算がスムーズに済むよう代金の用意をしておくことがポイントです。

 

(窓から電車が見える人気のテーブル席)

 

通常の「豚めし」は下の写真左側部分の内容ですが、今回はクリスマスが近いということで、クリスマス仕様の豪華な二段重ね豚めしをご用意いただきました。

 

(クリスマス仕様の豚めし2段重 2,000円(税込))

 

おかずの方は、ランチで大人気の唐揚げの他、エビフライ、スモークサーモンなど、カラフルなパーティーメニューがぎっしり。駅弁はこのスタイルですが、テイクアウトとしては、おかず部分をパーティー仕様に大盛りのオードブルにすることも可能です。

 

(迎春オードブルの一例 お値段ご予算に応じます)

 

丹波のご当地グルメを作るために試作を重ね、トライ&エラーを重ねてきたことから、おかずのレパートリーがとても豊富なので、好きなもの、食べられないもの、予算、シチュエーションなどをお伝えしてお好みのオードブルを作ってもらうことも可能。更に、丹波市内での受け取りであれば無料で配達もしてくださいます。

 

 

 

モーニング、ランチ、カフェ、テイクアウト、駅弁と、それぞれのスタイルで楽しむことができるレストラン山の駅。奥畑さんたちと話せるカウンター席や、電車が窓から見えるテーブル席も人気です。丹波市柏原町まちなか観光の際にはぜひ、JR福知山線を利用し、柏原駅にある「レストラン 山の駅」にお立ち寄りください。

 

 

 

レストラン 山の駅

所在地 兵庫県丹波市柏原町柏原1146−1(JR柏原駅構内)

電話 0795-72-4402

営業時間 8:00~19:00 モーニング 8:00~11:00

定休日 火曜日

豚めし 特設サイト https://www.butameshi.com/

https://www.facebook.com/yamanoeki.tamba/

https://www.instagram.com/tambayamanoeki/

 

私がレポート

稿
あずさ
女性
1980年代
丹波に引っ越して10年超、地元の魅力に興味津々な日々を送るアラフォー。新たな発見と体験が大好き。地元のグルメ、おいしい料理や隠れた名店を見つけることが楽しみで、アクティブな趣味にも挑戦したいと妄想中。
地元のローカルな魅力や美味しい食べ物、多彩な楽しみ方をどんどん発信していきます!
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