静かな場所で、自分のためだけに焼かれたおいしいお肉を頬張る贅沢。ちょっと自分を元気づけたいとき、そんな時間があれば素敵ですよね。丹波市山南町に2021年3月にオープンした「ピエトラグランデ」は、豪快かつ繊細な洋風鉄板料理のお店です。見て楽しい、食べるともちろん幸せ。そんな至高の時間を味わってみませんか。

 

 

丹波市山南町谷川、築90年の古民家をリノベーションして生まれた「ピエトラグランデ」。一見、古民家の雰囲気を残した、街並みに馴染む外観ですが、一歩足を踏み入れるとそこには「洋」を感じる空間が広がっています。

 

 

広いカウンター、外からの明かりが入るテーブル席。梁を残した天井には開放感があります。夜になるとライトアップされ、バルのような雰囲気に。良質で贅沢だけど気軽さもある、その絶妙な雰囲気に、これからの食事が楽しみになりました。

 

オーナーシェフの大石豊和おおいしとよかずさんがお送りするランチメニューは、自慢の鉄板焼きをメインに楽しむプチコースです。シェフの気まぐれ前菜、本日のポタージュスープ、パンorライス(おかわり無料)、メイン料理、自家製プチデザートにコーヒーor紅茶。一番のおすすめメインメニューは何と言っても但馬牛のサーロイン鉄板焼きですが、但馬鶏もも肉鉄板焼きなど、2,300円からのお手軽なコースもあって気分に合わせて選択できます。このプチコースは夜も選択可能です。

 

取材陣は「但馬牛のサーロイン鉄板焼き」と、メニューを見てとっても気になっていた「柔らかく煮込んだ豚バラ肉鉄板焼き」を注文。ジャジーな音楽が流れる中、前菜が届くのをワクワクしながら待ちます。メインメニューとパンorライス以外は日替わり。その時の旬の野菜をたっぷり使ったメニューがいただけます。

 

 

出てきた前菜は、スモークサーモンのサラダ。このスモークサーモンも自家製です。鉄板料理のお店ということでお肉ももちろん主役なのですが、影の主役は野菜たち。地元の農家さんから無農薬の野菜を直接仕入れ、サラダやスープ、鉄板焼きに仕上げます。このサラダも、柔らかくとろける触感のスモークサーモンに、シャキシャキの新鮮な野菜の歯ざわりが楽しい一皿です。

 

 

さてさて大石シェフ、メイン料理に取り掛かります。サーロインステーキに美味しそうな焼き色を付けて…

 

 

 

大きな炎が上がる瞬間はまるでショータイム。特等席はもちろんカウンター席です。

 

 

彩り豊かな野菜も一緒に盛り付けて、サーブまで大石シェフがお一人で行います。

 

 

(但馬牛サーロイン鉄板焼きのプチコース 前菜・スープ・デザート・ドリンク付き税込5,000円)

一番人気の看板メニュー、サーロイン鉄板焼きは兵庫県産の但馬牛を使用。10kgブロックを仕入れて自ら捌くというこだわりぶりです。ミディアムレアに程よく焼き上げられたステーキには、贅沢にもトリュフソースがかけられています。ガッツリとしたお肉なのにしつこくなく、あっさり。お肉の旨味が口いっぱいに広がります。

 

 

(柔らかく煮込んだ豚バラ肉鉄板焼きのプチコース 前菜・スープ・デザート・ドリンク付き税込3,000円)

 

大きな豚バラ肉のブロックを洋風の角煮のように柔らかくじっくり煮込んだものを、鉄板焼きに。デミグラスソースとの相性も抜群、お箸でもつだけでほろっとほどけるやわらかさです。

お肉もさることながら、鉄板でじっくり温められた野菜は旨味と甘みが凝縮され、「この野菜ってこんな味がするんだ!」と一口ごとに新発見。特に蒸した後に鉄板焼きにしたというさつまいもはとろりとした甘みが格別、今までに食べたことのないふわとろの新食感でした。

 

 

おいしいお肉と野菜に舌鼓、もう大満足! と言いたいところですがやはり、デザートは別腹。この日のデザートはなんとヘルシーさが嬉しいおからのケーキ。おからの粒っぽさを感じることはなく、しっとりふんわりしたケーキにキャラメル風味のソースが相性抜群。こちらのスイーツも、大石シェフの手作りです。最後の最後まで、大満足のコースでお腹もココロも大満足。

 

(イタリアから仕入れたプロシュート。前菜やお酒のアテに人気です)

 

 

大石シェフは、ピエトラグランデがある山南町からほど近い西脇市で生まれ育ちました。共働きの両親に代わり、小学生の時に料理を始め、兄弟に振る舞ったところ大好評。小学校を卒業する頃にはシェフとして行きていくことを決めていたといいます。中学校を卒業してすぐに調理師学校に、その後は大阪を中心にフランス料理、イタリア料理の修行を25年間積みました。

若くして故郷を離れたのは、「田舎が好きじゃなかったから、早く出たかった」と話すシェフですが、経験を積むうちに、「良質な素材が手に入りやすい田舎で、全て自分の提供したいものを手作りでお届けしたい」と考え方が変わりました。

「都会の方が日常を離れて、ゆっくり丹波の美味しい食材を味わえる場所になれば」

その想いのとおり、京阪神の女性を中心に、オープン以来様々な場所からお客様が訪れる人気のレストランとなっています。

 

「上質な食材を出していますが、夜は1,000円のちょい飲みセットをお出しするなど、気軽に来てもらうことも出来るお店です。今後は宿泊施設なども整え、料理を食べた後もゆっくりした時間を楽しんでもらえたらと考えています」

 

ほどよく贅沢でほどよく気楽なくつろぎ空間。彩り豊かな遊び心ある料理と空間をぜひ、味わってください。

 

 

ピエトラグランデ

所在地   〒669-3131丹波市山南町谷川2318-1

電話番号              0795-88-5516

FAX番号             0795-88-5516

Instagram            https://www.instagram.com/lihedashi/

営業時間              ランチ11:30~14:00/ディナー17:00~22:00  ※ランチ・ディナーとも要予約

定休日   月曜、第3火曜(不定休あり)

私がレポート

稿
チカコ
女性
40代
関西某所で生まれ育ち、ひょんなことから数年前に丹波に移り住むことに。ライターとしてインタビュー記事や、丹波のランチレポ、ニューオープン情報などを書き綴る仕事をしつつ、夜な夜なしっぽりカウンター飲みを楽しむアラフォー女子です。
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