働き方が多様化するなか、カフェやコワーキングスペースで仕事をするというスタイルが広がり、丹波市内にもいくつかのコワーキングスペースができています。なかでも、丹波市青垣町の旧神楽小学校の廃校利活用施設「FOREST DOOR -旧神楽しぐら小学校-」内に2022年10月にオープンした「MUKU」は、のどかな里山の風景を望むロケーションと、木をふんだんに使った温もりと開放感にあふれた内装が特長のコワーキングスペースです。施設内にはカフェもあり、一日中過ごせる環境が整っているため、阪神間からワーケーション気分で、非日常の空間でのワークスタイルを体験できるスポットです。

 

 

2017年に廃校となった旧神楽小学校を活用してできた「FOREST DOOR -旧神楽小学校-」は、“森の情報発信基地”をコンセプトに、木の空間、木のおもちゃ、木の住宅提案、木の直売所など木にまつわる様々な情報発信や体験を提供する施設です。校舎の扉を開けると、小学校時代の下駄箱が今も使われていたり、室名札がそのまま残っていたりと校舎の佇まいを残しつつ、木をふんだんに使ってオシャレに改装された空間が広がります。本館1階はカフェや丹波の特産品を販売するショップなどが入っており、別館にコワーキングスペースや研修室があります。

 

 

 

リラックス&リフレッシュできる木の空間でワークスタイルを体験

 

 

木のコワーキングスペース「MUKU」は、広々とした共有スペースに、大きな円形のテーブル席、壁面のデスク席、ベンチ席、芝生をイメージした絨毯のクッション席など、その時の気分や、仕事内容にあわせて座る場所を選べる多様な空間づくりがされています。

 

 

中には、籠れる空間として個室のように仕切られた場所もあり、木づかいの多様さが感じられます。

 

 

コワーキングスペースというとパソコン作業というイメージがあるかもしれませんが、読書や思索にふける場所としてもピッタリです。

 

 

また、考えに煮詰まったりしたときにはデッキに出て気分をリフレッシュ。学校ならではの空間がうまくワークスペースに活かされています。

 

 

共有スペースの他に、個室や少人数でのミーティングブースもあり、人数やワークスタイルにあわせて選べる点も魅力です。

 

 

木の研修室「TOKIWA」は、グループでのミーティングやブレスト、ワークショップなどの利用におすすめ。無垢の杉板のフローリングに自由に座ってリラックスした状態でのディスカッションは、新たな発想が生まれたり、いつもよりもコミュニケーションが活発になったり、そんな予感がする開放的な空間です。

 

 

一日中コワーキングスペースで仕事をするなら、館内のカフェでのランチや、気分転換に校内の散策もおすすめです。館内の見どころのひとつが、触って遊べる木のおもちゃを展示する「monoile Wood Toy Museum」。童心に返って無心に遊ぶことで脳内リフレッシュになるかもしれません。

 

 

カフェ シュエット instagram.com/cafe__chouette/) 

 

また、廃校となった2017年の最後のクラスがそのまま残されている教室「神楽思い出ミュージアム 漂流教室」は、最後の生徒となった4年生に向けた先生からのメッセージが黒板に残されており、まるで時が止まったような空間です。卒業写真や文集の展示もあり神楽小学校144年の歴史が詰まった教室でノスタルジーに浸ってみませんか。

 

 

 

地元の製材所と大工さんがサポートする木のDIY

 

“森の情報発信基地”をコンセプトにする「FOREST DOOR -旧神楽小学校-」のもうひとつの特長が、木材の直売所と木材でDIYができるスペース「WooDIYガレージ」の運営です。住まいやオフィスの一部に木を取り入れて、木のある豊かな暮らしをしたい方などに向けて、一枚板からカット材まで様々な木材を取り揃えています。地元の製材事業者との連携により、ホームセンターなど一般的な流通よりも安価で、かつ、スギやヒノキなどの針葉樹からケヤキやクリなどの広葉樹まで揃うことが魅力です。

 

 

 

また、DIYスペースでは、電動工具の貸出しがあったり、大工さんに相談しながら家具などの制作できたりと、サポート体制も整っています。

 

 

 

ワーケーション施設に向けてプライベートコテージが2023年4月オープン

 

2023年4月の営業開始を目指して、校舎横に新たにプライベートコテージを建設中で、さらにはプライベートサウナも今後、建設予定です。最大15名が宿泊できる一棟貸しのコテージは、企業の泊りがけの研修などで利用することを想定しているもので、ワーケーションにもぴったり。また、校内には、音楽室、理科室、コンピューター室など、まだまだ教室がたくさんあり、ひとつずつ利用方法を考えているところです。

 

 

「FOREST DOOR -旧神楽小学校-」では、“森の情報発信基地”として、地域の木材をふんだんに使った施設の整備だけでなく、建築や土木用などの規格から外れた木材を薪ストーブや薪ボイラーの燃料にするなどエネルギーとして使い、森林資源を余すことなく活用することをミッションのひとつに掲げています。地域の廃校活用を通じて地元の林業活性化や森林資源の活用を目指す「FOREST DOOR -旧神楽小学校-」は、運営しながら進化していく施設です。まずは、来館して、木の心地よい空間を体感してみませんか。

 

(プライべートコテージのイメージ) 

 

 

 

 

FOREST DOOR -旧神楽小学校-

丹波市青垣町文室244(旧神楽小学校)

TEL:0795-87-5511

HP:https://forestdoor.co.jp/

Instagram:https://www.instagram.com/forest_door_/

営業時間:9:00~17:00 ※入店する店舗によって営業時間が異なる場合があります。

 

コワーキングスペースや研修室、DIYスペースの利用料金、「monoile Wood Toy Museum」の入場料などについてはホームページを確認してください。

私がレポート

稿
チカコ
女性
40代
関西某所で生まれ育ち、ひょんなことから数年前に丹波に移り住むことに。ライターとしてインタビュー記事や、丹波のランチレポ、ニューオープン情報などを書き綴る仕事をしつつ、夜な夜なしっぽりカウンター飲みを楽しむアラフォー女子です。
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