なた豆茶を飲まれたことはありますか?
今回は、丹波でなた豆を栽培し、お茶を製造している「こやま園」さんに取材でお邪魔しました。

 

 

 

古くから伝えられていた「なた豆」の効能


なた豆と聞くと、筆者は歯磨きを思い浮かべ、お茶があることを知りませんでした。インターネットで「なた豆 効能」と検索すると、効能がたくさんある植物であることが分かりました。今回お邪魔したこやま園は、2001年からなた豆茶の販売を開始しています。元々、丹波地方の農家では漢方薬の類で飲まれていたそうで、小山さんの父がお茶を作り、曽祖母が営む野菜の直売所で販売していたものが口コミで広がったそうです。今では累計3億杯も飲まれる人気商品となっています。

▼小山さん

 


栽培・製造・販売を一貫して担う強み


童話「ジャックと豆の木」のモデルになったといわれているなた豆。今回は、あいにくの雨でしたが、農園にもお邪魔しました。

 


こやま園のなた豆は丹波市・丹波篠山市で47軒の契約農家と一緒に栽培をしています。有機の土づくりから始まり、栽培中の農薬・化学肥料は一切不使用。徹底された管理で、お茶に加工する製造工場も含め、有機JASに認定されています。

 


5月に植えられた種は9月には収穫の時期を向かえます。なた豆は1株から7本程度しか取れない上に、丹波なた豆茶1袋あたり3本のなた豆を使用しているので、大雨や長雨、無農薬による害虫被害の影響を受けると収穫量が減り、お茶を作れる量が減ってしまう年もあるそうです。

▼雨の中収穫作業をされていました

 

 

こやま園の丹波なた豆茶は、なた豆の種子とサヤのみを使用しており、葉・茎・根や他の茶原料・添加物を一切使用していないことから、半年待ちだった時代もあったそうです。半年待ってでも購入されるお客様がいるということは、こういった手塩にかけた栽培方法や、安全安心の製造方法が多くの方に理解され、愛飲されている証拠だと思います。

 


▼なた豆は風通しが大切だそうです


▼顔よりも大きななた豆は1本500gになることもあるそうです


▼特別に割って中を見せていただきました

 

煮出しがおすすめ!ほんのり甘く香ばしいお茶


現在販売されている商品ラインナップをご紹介いただきました。カップ用以外は水出しも可能ですが、しっかり成分が抽出されたお茶を飲みたい方は、煮出して飲むのがおすすめだそうです。

まず、一包あたりの重さが1.2gのひも付きテトラティーバックはカップ1杯分です。オフィスワークの方や主婦の方が休憩で飲む容量にピッタリです。ホテルや旅館でも使われているそうです。次に、2gのテトラティーバッグは、500ml~800ml作れます。水筒やペットボトルにポンと入れて飲めるサイズです。作り置きではなく、常に新しいお茶が飲みたいけどカップサイズは少ないなという方におすすめです。最後に、3gのスクエアティーバッグは800ml~1L作れます。30個入りなので、毎日たくさんお茶を飲む方はこのサイズが一番お得だそうです。

 


豆は焙煎されているので、ホットで飲むと、豆本来の香ばしさと甘さがしっかり分かります。アイスは豆の香ばしさがおさえられ、のど越しよく飲みやすいです。筆者は黒糖のような甘さも感じました。また、アレンジした飲み方として、麦茶と一緒に煮出したり、はちみつや生姜をいれて飲む方法も教えていただきました。ノンカフェインなので、これから寒くなる就寝前のリラックスタイムに飲むと良さそうです。

ペットにも安心安全を。お客様の声から生まれた商品

 

こちらの犬用・猫用ガムは、口臭予防目的で水の代わりになた豆茶を与えていたペットオーナーさんの声から生まれた商品なんだそうです。なた豆茶の100倍濃縮エキスが歯磨きガムに配合されています。楽天市場の商品レビューを見ると、ペットにも安心安全な無添加食品を与えたい人たちに支持されていました。

 


丹波から世界へ


丹波なた豆茶は、2018年に農林水産省の「ディスカバー農産漁村(むら)の宝」に選定され、首相官邸にて特別賞を授与されています。また、すでに国内外のレストラン・ホテルでの採用や、百貨店・セレクトショップで販売されており、健康意識の高い方々に支持されているお茶であることがわかりました。しかし、まだ「丹波なた豆茶」が認知されていない国や地域への進出を目指したいと小山さんは語ります。なた豆茶が丹波の特産品、緑茶に負けない日本のお茶として有名になる日が楽しみです。丹波観光のお土産だけではなく、全国に取扱店舗がある(HPに掲載されています)ので、是非とも混ぜ物無し、なた豆100%のホンモノの味を確かめてみてください。

 

有限会社 こやま園

 名称 「有限会社 こやま園」
所在地 兵庫県丹波市春日町黒井1972 
HP:https://kyme.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/koyamaen/
オンラインショップ
直営店:https://shop.koyamaen.net/
楽天市場店:https://www.rakuten.co.jp/natamame/

私がレポート

稿
MATY
1980年代
自ら取材やレポートを行い、一次情報の記事を大事にしているフリーランスのライター。高校時代から趣味でホームページを開設。発信で世界と繋がる魅力にハマり、以降も趣味が出来るごとにブログを綴る。動物看護士、大手通販会社勤務、全国の百貨店を飛び回る催事販売員を経て2019年独立。趣味は社会人サッカーリーグの魅力を発信すること。ドリカムを崇拝しているアラフォー。
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