
忙しい日常から少し離れて、気持ちを切り替える。
そんな時間を過ごせる場所が、丹波市にオープンしました。
窯焼きのナポリピッツァとクラフトビール、そして自由な発想が詰まった酒場「Switch.(スイッチ)」をご紹介します。



今年1月、丹波市にオープンしたばかりの「Switch.(スイッチ)」。
広々とした倉庫を改装した店内には、存在感のあるピザ窯やカウンター、そして店主の趣味から広がった多肉植物が並びます。
飲食店でありながら、どこか自由で、これから様々な楽しみ方が生まれていきそうな空間です。
開店からまだ半年も経っていませんが、週末には予約がないと入れないほどの人気ぶりです。

店主の髙橋渚(たかはし なぎさ)さんは、過去にベルギービールの専門店で勤めた経験があり、そこでビールの奥深さや、料理との組み合わせの楽しさを学びました。その後はフレンチビストロなどでも経験を重ねます。
丹波市へ移住したのは2019年頃。
知らない土地でいきなり店を始めるのではなく、まずは地域の人や業者とのつながりをつくりたいと考え、丹波市内の飲食店で勤務しました。
そこで店舗運営や経営についても学び、2024年に独立を決意します。


「もともと飲食を始めた時から、自分の店を持ちたいという思いがありました。」
そう話す髙橋さんが店づくりで大切にしたのは、飲食だけにとどまらない空間づくりでした。
植物の販売や、イベントなど、料理以外の楽しみも広げていきたいとあえて広い空間を探しました。
店内のテーブルやカウンターも髙橋さんご自身で製作。
開店を決意してから約半年間をかけて準備を進め、オープンを迎えました。

そして料理の中心は、ピザとパスタ。そしてお酒に合う前菜です。
この日、ピザを焼く様子も見せてもらうことができました。




発酵を終えたふわふわの生地を容器から取り出し、手際よく回しながら薄く伸ばしていきます。
具材をのせると、すぐに窯の中へ。




窯にピザを入れるときに使う「ピザパーラー」という道具を巧みに扱いながら、窯の中で何度か回転させ、焼き上がりを待ちます。
焼き時間はわずか2分ほど。
焼きたての香ばしい香りと、チーズがじゅわっと沸き立つ音に、食欲をそそられます。


カリッと焼き上がった耳の香ばしさと、もっちりとした生地。
焼き目のついたチーズとのバランスも良く、これは人に自慢したい1枚です。
次に手際よく、ペンネアラビアータの調理に移ります。
フライパンから香り立つ、トマトソースの香り・・・。


そして、髙橋さんがぜひ注文してほしいという「前菜の盛り合わせ」。
この日は、6種類を選んでもらいました。
キャロットラペ、ゼッポリーニ(ピザ生地を丸めて揚げたもの)、自家製ハチミツチーズのカナッペ、田舎風パテ、豚肩ロースの自家製ハム、自家製スモークサーモンが並びました。


なかでもパテやハムなどのシャルキュトリー(主に豚肉を原料とした食肉加工品の総称)は、仕込みに時間のかかる料理です。
肉をマリネし、寝かせ、火入れをし、味をなじませる。手間を惜しまず作られています。
「食べてもらえればおいしさは伝わると思っています。でもパテって単品だと頼みにくいと思うので、盛り合わせに入れておすすめしています。」
デザートは「クレームブリュレ」。

ガスバーナーで、表面の砂糖を焦がしていくと、甘い香りが店内に広がります。


野菜はできるだけ丹波産を使用。
前職時代のつながりや、趣味のバスケットボールを通じて知り合った農家さんから仕入れることもあります。
朝に採れた野菜がその日のうちに届くこともあり、鮮度や味の違いを日々感じているそうです。
季節によってメニューも少しずつ変化します。
春は菜の花、これからの季節はタコなど、その時期ならではの食材をピザやパスタに取り入れていく予定です。

また料理ではスパイスや果物の使い方も意識しています。
「家ではなかなか作れない組み合わせを楽しんでもらいたいです。
フランス料理やイタリア料理では、砂糖をあまり使わずフルーツで甘みを補うことも多いんですよ。」
素材の味を活かした料理は、一皿ごとに新しい発見があります。

そして、もう一つの魅力がお酒です。
ベルギービール専門店で経験を積んだ髙橋さんが選ぶクラフトビールは、国内外の個性的なものばかり。
ベルギーのフルーツビールや姫路のブルワリーが手がけるインディア・ペールエール(強い苦味と豊かな香りが特徴のビール)、福知山のクラフトビールなど、髙橋さん自身が飲んで「おいしい」と感じたものを揃えています。
「ビールって最初の一杯だけと思われがちですが、クラフトビールやベルギービールは本当に幅が広いので、食事の最初から最後までビールだけでも楽しめるんです。」

お酒については、髙橋さんとお料理との相性を相談しながら選ぶこともできます。
今後はワインもさらに充実させていく予定で、メニューに載っていない一本が登場することもあるかもしれません。

おすすめの席はカウンター。
料理を作る様子を眺めながら、店主との会話も楽しめます。
初めて訪れる人には、「今日のおすすめはありますか?」と気軽に声をかけてほしいそうです。
その日の食材によっては、メニューには載っていない料理が楽しめることもあります。

「かしこまらずに、気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです。もう少し酒場感があって、みんなでワイワイしている方が僕も楽しいですね。」
今後は、デザートや前菜の種類も増やしていく予定です。
フランスのクラシックなクレープや、夜パフェなど、新しい構想もすでに動き始めています。

また、店内での多肉植物の販売や、倉庫空間を活かしたイベントも計画中。
広い駐車場スペースを活用し、地域の人が集まる場所としても育てていきたいと考えています。

店名の「Switch.(スイッチ)」には、忙しい日常から少し離れ、気持ちのONとOFFを切り替えられる場所でありたいという思いが込められています。
ナポリピッツァを中心に、素材を活かしたイタリアやフランスの郷土料理。
そして料理に寄り添うクラフトビールやワイン。
気軽に立ち寄れて、料理もお酒も楽しめる。
そんな“馴染みの一軒”になってくれそうなお店です。

丹波市を訪れた際は、ぜひ髙橋さんに声をかけてみてください。
その日のおすすめや、メニューには載っていない一皿を教えてくれるかもしれません。
きっとまた訪れたくなる時間が待っています。
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店舗情報
【Switch.(スイッチ)】
Switch.
〒669-3601
兵庫県丹波市氷上町成松462
Lunch
11:30-14:00(L.O. 14:00)
Dinner
14:00-22:00(お食事L.O. 21:00)
ご予約・お問い合わせ
Tel. 070-2488-8380
- 営業時間等は変更となる可能性がございます。
ご来店の前に、ホームページまたはInstagramにてご確認をお願い致します。
【公式ホームページ】
- 投稿者
- ナッツ
- 年代
- 1980年代
- コメント
- 丹波市は、いままでも生活の中でよく立ち寄るまちでした。これからの取材を通して皆さまに魅力をお届けするとともに、自分自身ももっと丹波市の「おいしいお店」や「楽しい場所」、見どころを知っていきたいと思います!

